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満蒙
「満蒙〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
満蒙の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「武装せる市街」より 著者:黒島伝治
「日本と山東の特殊関係」十九頁) 山崎は、勿論、こういうことを知っていた。 「
満蒙の特殊利益は、日本が高価なる犠牲を払い、巨額の資金を投下して開拓したるもので....
「一九三二年の春」より 著者:宮本百合子
理由である。封建的絶対主義日本帝国主義は、日本プロレタリア文化連盟結成と前後して
満蒙侵略中国再分割の戦争を開始している。この侵略戦争は満州国のお手盛建設で終る性....
「道標」より 著者:宮本百合子
して、彼はちょっと考えこんでいたが、
「いまの政府がこの人を出してよこした裏には
満蒙の問題もあるんでしょうね」
と云った。
こっちへ来るについて旅券のことで世....
「ことの真実」より 著者:宮本百合子
所在をさがさせまでした。が、八月十五日から数日たってやっと降伏した知らせが届いた
満蒙奥地の開拓移民団の正直な老若男女が、ことの意外におどろいて数百名の生死を賭す....
「国際無産婦人デーに際して」より 著者:宮本百合子
置くということになるのだ。 われわれの生きている今は、どういう時代であろうか?
満蒙事件をきっかけとして、ブルジョア文化は、実に急激に、露骨に反動化しつつある。....
「技術の哲学」より 著者:戸坂潤
じるものを持つ各種の技術的学術の奨励(「日本学術振興会」・「燃料国策審議会」・「
満蒙学術探検隊」・「特殊染料」助成・航空事業振興のための「綜合調査会」・等々)が....
「現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
れば資本主義経済組織の焼き直しの理論で間に合わせるより外はないだろう。「搾取なき
満蒙の楽土」と云ったような言葉を経済学的な意味に受け取るような低能者はあまり多く....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
り過ぎるのは、どうも少し策の得たものではないではないかと考える。――拓務省では、
満蒙自衛移民のために花嫁の周旋を始めたそうであるが、
満蒙自衛移民のために周旋する....
「文学の曇天」より 著者:豊島与志雄
濃厚になったのではないか。また、所謂強力内閣が出現しても、吾国の生命線と云わるる
満蒙の地が確保されても、社会的雰囲気は妙に陰欝になるばかりではないか。これは単に....
「生活と一枚の宗教」より 著者:倉田百三
信仰が現実生活というものを、宗教の立場からみてどういうように批判するか。たとえば
満蒙の問題というようなものにいたしましても、いろいろな見方がありますが、宗教に関....
「「壇」の解体」より 著者:中井正一
これが極端にまで行くと更に芸術の御座敷性にまで落ちて行く。新聞小説の筋がヒョイト
満蒙事件を論じはじめだすに至っては、寧ろ座を白けさすに十分である。更にそれが売ら....
「鯰」より 著者:佐藤垢石
匁に育ったのが、一番大物であろうと思う。ところが、満洲には頗る大物がいる。殊に、
満蒙国境のノモンハンに近いホロンバイルの達※湖には一尾で十貫目、六、七尺の奴が棲....
「赤げっと 支那あちこち」より 著者:国枝史郎
景の粋」であると感じたことだけはお知らせしなければならないと思ったよ。それから又
満蒙資源館を見た時、成程ナー満洲の資源は無限だ、米国などが垂涎三尺、この満洲に勢....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
に嘖々して歓迎し、『東朝』編輯局は主筆から給仕に到るまでが挙って感歎した。前には
満蒙に関する二葉亭の論策研究を虐待した『大朝』の編輯局が二葉亭の籍が大阪にあるを....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
ためとのみ思っていた私は、この勉強があるのに感激した次第であった。 この頃から
満蒙問題はますますむずかしくなり、私も大連で二、三度、私の戦争観を講演し、「今日....