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満都
「満都〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
満都の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「国際殺人団の崩壊」より 著者:海野十三
かけられていたが、その生死のほどについては知る人が無かったのである。 惨劇は、
満都の恐怖をひきおこすと共に、当局に対する囂々たる非難が捲き起った。「科学者を保....
「省線電車の射撃手」より 著者:海野十三
解くべき「鍵」らしいものは一向に見当らないのだった。 この上は恥を忍び、あえて
満都の嘲笑に耐えて、しっかりした推理の足場を組みたてて事件の真相を掴まなければな....
「蠅男」より 著者:海野十三
唖然とした。蠅男は電話でもってたしかに殺人を宣言したのだった。そしてその殺人は、
満都を震駭させるほど残虐をきわめたものであるらしいことは、蠅男の口ぶりで察せられ....
「奇賊は支払う」より 著者:海野十三
察本部へ波及し、それから賑かにラジオ、テレビジョン、新聞の報道へ伝播し、それから
満都の人々へこの愕くべき誘拐事件が知れ亘り、騒ぎが拡大して行ったのである。 「美....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
や三月は、この人気をつなぐこともできよう、そのうちに、またまた奇策をめぐらして、
満都といわないまでも、満両国橋をあっといわせることはお手の物だという得意があった....
「火星兵団」より 著者:海野十三
怪人、深夜の銀座をあらして逃走す。美人殺害、薬屋の店員はあやうく鬼手をのがれた。
満都の市民よ、注意せよ」
この方の新聞記事は、かなり市民を驚かした。犯人が逃走....
「原爆詩集」より 著者:峠三吉
がない この炎は熄むことがない そしてぼくらも もう炎でないと誰がいえよう 夜の
満都の灯 明滅するネオンの燠のうえ トンネルのような闇空に かたまってゆらめく炎....
「マーカス・ショーとレビュー式教育」より 著者:寺田寅彦
アメリカのレビュー団マーカス・ショーが日本劇場で開演して
満都の人気を収集しているようであった。日曜日の開演時刻にこの劇場の前を通って見る....
「月世界競争探検」より 著者:押川春浪
て出発の途につくべしと。云々と……………」 と、このような小説的の記事を読んで、
満都の人々は非常な好奇心と同情を持って、今日の二勇士の首途を見んと、四方から雪崩....
「みやこ鳥」より 著者:佐藤垢石
て昔を偲ぶよすがもない。 明治二十年頃、言問の水上に、みやこ鳥の灯篭流しをして
満都の人気を集めた団子屋の主人もいま地下に感慨無量であろう。 六 ケ....
「真珠塔の秘密」より 著者:甲賀三郎
ので、広い会場の天井に只二ヶ所、うす暗い電燈が、鈍い光りを眠むそうに投げて、昼間
満都の人気を集めて、看客の群れ集うだけ、それだけ人気のない会場は一層静かなもので....
「頭蓋骨の秘密」より 著者:小酒井不木
殺死体の頭蓋骨に、俊夫君が肉付けをするということが、新聞に仰々しく紹介されると、
満都の人々は、非常な興味と期待とをもってその結果を待ち構え、中に気の早い人たちは....
「四十年前」より 著者:内田魯庵
、思い思いの異装に趣向を凝らして開闢以来の大有頂天を極めた。 この一夜の歓楽が
満都を羨殺し笑殺し苦殺した数日の後、この夜、某の大臣が名状すべからざる侮辱を某の....
「明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
三代目沢村田之助死す、三十四歳。中村芝翫と共に、江戸末期より明治初年にわたって、
満都の人気を集めたる女形にて、脱疽のために両足を切断し、更に両手を切断して舞台に....
「春泥」より 著者:久保田万太郎
富座だの、そのころあった東京座だの、そうした大きなところを隈なく打たせ、それこそ
満都の人気を一身にあつめさせた。――日露戦争のあとで、世間の景気もいわれなく上ず....