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「源三郎〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

源三郎の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
とりつきになりました。すると本所《ほんじょ》北割下水《きたわりげすい》に、座光寺源三郎《ざこうじげんざぶろう》と云う旗下が有って、これが女太夫《おんなだゆう》の....
鳥辺山心中」より 著者:岡本綺堂
と、昼のように明るい路端《みちばた》で一人の若侍に逢った。 「半九郎どのか」 「源三郎《げんざぶろう》、どこへゆく」と、半九郎は打ち解けてきいた。 「兄をたずね....
丹下左膳」より 著者:林不忘
りまく不知火《しらぬい》連中の中から、誰かが、 「ムフフ、御後室様はいまだにあの源三郎のことを……」 お蓮様は、さびしそうな笑顔を、その声の来たうす暗いほうへ....
二少女」より 著者:国木田独歩
お秀の父は東京府に勤めて三十五円ばかり取って居て夫婦の間にお秀を長女としてお梅源三郎の三人の児を持て、左まで不自由なく暮らしていた。夫れでお秀も高等小学校を卒....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
すがに人は寝静まる、勘定方《かんじょうかた》平間重助《ひらまじゅうすけ》は、井上源三郎と碁《ご》を打っているばかり。井上の方が少し強くて、平間は二|目《もく》ま....
歌行灯」より 著者:泉鏡花
鼓取って、本朝無双の名人である。 いざや、小父者は能役者、当流第一の老手、恩地源三郎、すなわちこれ。 この二人は、侯爵津の守が、参宮の、仮の館に催された、一....
丹下左膳」より 著者:林不忘
いる。 逆目《さかめ》を避けた檜《ひのき》の一まい板に、筆ぶとの一行――「柳生源三郎様御宿《やぎゅうげんざぶろうさまおんやど》」とある。 江戸から百十三里、....
前記天満焼」より 著者:国枝史郎
百万石の御用商人、加賀屋と云って大金持、その主人を源右衛門と云ったが、その息子の源三郎なのであった。 「キ、切るゾ――ッ! キ、切るゾ――ッ!」 源三郎は匕首....
我が円朝研究」より 著者:正岡容
見ひらいていた。生涯、忘れられないだろう。 ところで圓朝は深見家の改易を座光寺源三郎が女太夫おこよを妻として召捕られたかの「旗本五人男」事件に関連させ、そのこ....
押しかけ女房」より 著者:伊藤永之介
。源太郎の家では、長男が早くから樺太に渡つて向うで世帯を持ち、次男は出征、三男の源三郎が田圃を仕付けていたが、つい最近これも召集されて、源太郎はスツカリ戸まどい....