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源信
「源信〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
源信の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「失楽園殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
。その聴き去るに難き美しさは、この一書を綴るの労を厭わぬほどにして、正に宝積経や
源信僧都の往生要集の如きは、到底比すべくも非ずと思いたりき。 ――然るに、その....
「連環記」より 著者:幸田露伴
も、戒師たるに足るであろうから、誰でも宜かったのである。多武峰の増賀上人、横川の
源信僧都、皆いずれも当時の高僧で、しかも保胤には有縁の人であったし、其他にも然る....
「女性の諸問題」より 著者:倉田百三
れてなかなか許そうとしなかった。決してそんなことのない誓いをさせてやっと許した。
源信僧都の母は、僧都がまだ年若い修業中、経を宮中に講じ、賞与の布帛を賜ったので、....
「美の日本的源泉」より 著者:高村光太郎
見る便宜も多い。もと比叡山に蔵せられたものであるという事であるが、叡山横川の僧都
源信の「往生要集」に基く往生極楽の信仰をまのあたりに画きあらわした宗教画として、....
「山越しの阿弥陀像の画因」より 著者:折口信夫
う気がする。其ほど救い難い功利性を示している。此図の上に押した色紙に「弟子天台僧
源信。正暦甲午歳冬十二月……」と題して七言律一首が続けられている。其中に「……光....
「親鸞」より 著者:三木清
て認められる。親鸞はこの伝統をインドの竜樹、天親、支那の曇鸞、道綽、善導、日本の
源信、源空の七人の祖師において見た。彼は「高僧和讃」を作ってこれら七祖を讃詠した....
「古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
て素朴な表現であって、特に芸術家の創造力を示したものではない。貞観の初めは恵心院
源信の晩年であって、来迎図に現われたような特殊な幻想がすでに力強く育っていた。右....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
だけにも、黒谷には、越前浄教寺村から出た富田|勢源の一門があるし、北野には小笠原
源信斎、白河には、弟子はもたぬが、伊藤弥五郎一刀斎が住んでおる」 「それがどうし....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
「――お小僧」
武蔵はやっと、答える言葉を見つけ出していった。
「じゃあ、
源信僧都の作だとか、弘法大師の彫りだとか、このお山にも聖の彫った仏像がたくさんあ....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
てのみ未来の光明を認めることが出来たのであった。 空也に次いで出たのが恵心僧都
源信である。彼は「往生要集」を著わして、「往生極楽の教行は、濁世末代の目足なり。....