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源泉
「源泉〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
源泉の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
て、それまで幾多のキリスト教徒らがそこから科学的の教養を汲んでいたところの文化の
源泉は枯渇してしまったのである。 現代の回教国民その他の東方諸国民は、個人また....
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
前に、確かめたいのでございます」 「何をお確かめになりたいな?」 「はい、神秘の
源泉を」 「神秘の
源泉? それは懺悔だ!」 僧はまたもや厳然と云った。訓すよう....
「愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
と愛と倫理との、本質的に永遠なる思想、感情に没頭せよ。諸君の将来を偉大ならしむる
源泉は依然としてここにあるのである。 今日世間の塵労の中に大乗の信を得て生き、....
「あるニュウ・フェイスへの手紙」より 著者:岸田国士
ぬと思います。これは、何よりも、俳優にとって、生きた人物を舞台の上で創造する力の
源泉となるものです。 ジューヴェが、その師たるコポオの演劇論に、更に何かを加え....
「ラジオ・ドラマ私見」より 著者:岸田国士
ろなものを受けいれる力があり、それがまた、どこまでわれわれの感覚と精神とを動かす
源泉、契機となり得るかということであろう。 ラジオ・ドラマだけについていえば、....
「娘煙術師」より 著者:国枝史郎
べく憎き陰謀にその端を発しておりまする。しかるに大弐や右門なるものの、その陰謀の
源泉は、三宅島において逝くなられましたはずの、あの恐るべき人物から流れ出ているは....
「歌の円寂する時」より 著者:折口信夫
の傾向である。此は一見|頗結構な事に似て、実は困った話なのである。文学の絶えざる
源泉は古典である。だからどんな方法ででも、古典に近づく事は、文学者としてはわるい....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
のものを脚色して上演するという風にもなって、ここにともかくも今日の新派なるものの
源泉を作ったのである。 角藤につづいて起こったのが彼の川上音二郎で、かれは新派....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
の上に登った所に誠に澄み切った霊泉がある。その泉がチュミク・ガンガー(訳は恒河の
源泉)というのです。そこで水を飲んでそれから北の方の山に登りますと大きな白大理石....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
たヤソ教国にあらず。果たしてしからば、ヤソ教国の文明は、仏教国、イスラム教国等の
源泉より流出せるものなり。 かの近世星学の祖先たるコペルニクス、ガリレイ、ブル....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
国家に取りあげ、憲法の精神を蹂躪せんとしておるのであります。 憲法は国家活動の
源泉であり、その基準であります。また、憲法第九十九条には、「天皇又は摂政及び国務....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
立して仏、菩薩を祀り、礼拝を怠らなかった人々もあります。その人たちの偉大な勇気の
源泉が、仏教信仰にあったということは、私たちの生活に、如何に信仰が重大な役目を演....
「ベートーヴェンの生涯」より 著者:片山敏彦
混迷したとき、悔悟と清祓を繰り返し行なうことによって私は、最初の、崇高な、清澄な
源泉へ還った。――そして、「芸術」へ還った。そうなると、どんな利己欲も心を動かし....
「味覚の美と芸術の美」より 著者:北大路魯山人
ことは出来ない。人工人為は所詮天成に代え難いからである。 以上述べた如く、美の
源泉は自然であり、美味の
源泉もまた自然にある。こんなことは非常に簡単なことであり....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
ホーエンローネー、ゴルツ、ブルーメー、シェルフ、メッケル等が研究され、次いでその
源泉であるクラウゼウィッツに及んだ。一八八三―八四年にはカルドー少佐が陸軍大学で....