準急[語句情報] »
準急
「準急〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
準急の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
云ったけれど、それなり忘れているのです。相変らずいそがしいから。この頃は国府津へ
準急もとまらないから不便になりました。丹那が開通したからです。 ○鼠に顔の上を....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
あとは私一人。この頃国府津は小田原にすっかり交通要点をとられてしまって、この頃は
準急もとまらない。但し、街路はすっかりコンクリートになって、家の前の私たちがのぼ....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
の陽が一杯さし込んでいて、家じゅう実にしずかでいい心持。 お恭は、一時二十分の
準急で立つのですが、十二時に家を出てそれでもういくらかおそめです。この頃の汽車は....
「光は影を」より 著者:岸田国士
の支度もなく、そのまゝ、二三日休むかも知れぬと言いおいて、熊谷駅から直江津行きの
準急に飛び乗つた。 小諸に着いて、病院の在り場所をたずねたら、すぐにそれはわか....
「肌色の月」より 著者:久生十蘭
なったというような騒ぎになると、この連中は、五月二十日の夜の九時五十分の大阪行の
準急に久美子が乗っていたと証言してくれるだろう。これで用は足りた。 「ありがとう....
「酒徒漂泊」より 著者:佐藤垢石
、からだの回春を待ちわびている三百人ばかりの傷病兵の慰問を志して、上野駅から朝の
準急に乗った。峠のトンネルを抜けて、沓茫とした軽井沢の高原へ出ると、いままで汽車....