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準線
「準線〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
準線の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜泣き鉄骨」より 著者:海野十三
くのが、誰にもハッキリと感ぜられた。時の経つのに随って、一秒また一秒と、恐怖の水
準線が、グイグイと昇ってくるのだった。 二分、三分、四分、五分―― 夢中で、....
「海底大陸」より 著者:海野十三
か」 「えっ、海がないとは、――」 三人は舷ごしに、海のない空間を見た。 水
準線から下の赤ペンキをぬった船腹がはっきりと見られた。まるで浮きドックにはいって....
「科学と文学」より 著者:寺田寅彦
感じをすることがしばしばあるであろう。もっとも読者の頭の程度が著者の頭の程度の水
準線よりはなはだしく低い場合には、その著作にはなんらの必然性も認められないであろ....
「津浪と人間」より 著者:寺田寅彦
一万三千五百五日である。その間に朝日夕日は一万三千五百五回ずつ平和な浜辺の平均水
準線に近い波打際を照らすのである。津浪に懲りて、はじめは高い処だけに住居を移して....
「宝島」より 著者:佐々木直次郎
というのは、船の大きな鉄釜の底を抜いて、船長の言葉で言えば「船荷を満載した時の水
準線まで」砂の中に埋めたものなのであるが――の中へ湧き出ていた。 小屋の骨組の....
「小説の内容論」より 著者:豊島与志雄
般的に云って、表現の技巧が可なり進んでることは事実である。云い換えれば、文壇の水
準線が高まったのである。毎月発表される多くの作品を見ても、その技巧の方面に於て大....