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溯上
「溯上〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
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検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「水垢を凝視す」より 著者:佐藤垢石
で大きくなる。甚しいのになると、相州小田原在山王川のような溝川にさえ、盛んに鮎が
溯上して来て育っている。だが、水垢のない川に育った鮎には香気がない。そして、肉が....
「三国志」より 著者:吉川英治
かり王威をかざして覇道を行くもの魏の曹操であり、江南の富強と士馬精鋭を蓄えて常に
溯上を計るもの建業(現今の南京)の呉侯孫権だった。 建安二十四年。 曹操が本....
「三国志」より 著者:吉川英治
水を利して進むは、入るに易い道には違いないが、ひとたび退こうとするときは、流れを
溯上るの困難に逢着するであろう」 といって、ついに彼の建議をゆるさなかった。こ....