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溯江
「溯江〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
溯江の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
ったのである。サンキス号はその夜は海上に漂泊し、この翌日の夜になってテームズ河を
溯江し、ロンドン港に入った。そこで博士と三名の生残った助手と、それに水戸を交えた....
「岩魚」より 著者:佐藤垢石
徳地先から舟に乗って家来十人ばかりと共に所領の上州群馬郡三の倉の邸へ志し、次第に
溯江して大利根に出で川俣、妻沼、尾島、本庄裏へと舟を漕ぎ上がり、最後に烏川と利根....
「三国志」より 著者:吉川英治
それより前に、孫策は、兵船数十艘をととのえて、長江に泛かみ出て、舳艫をつらねて
溯江して来た。 「オオ、牛渚だ」 「物々しい敵の備え」 「矢風にひるむな。――あ....
「三国志」より 著者:吉川英治
鴻はみだれて雲にかくれ、柳桃は風に騒いで江岸の春を晦うした。 舳艫をそろえて、
溯江する兵帆何百艘、飛報は早くも、 「たいへん!」 と、江夏に急を告げ、また急....
「三国志」より 著者:吉川英治
の記録には、彼の心事を描いて、 心ノウチ仕済シタリト打チヨロコビ 笑イ楽シンデ、
溯江数百里、夏口マデ来リケル。 と、ある。 おそらく彼の心境はそうだったろう....