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溯源
「溯源〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
溯源の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「イデオロギー概論」より 著者:戸坂潤
だ夫が意識にまで反映される場合を予想し、或いはそれが意識にまで反映された結果から
溯源して、初めて夫が論理として特色づけられる理由が出て来るのである。今は存在とし....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
でなければ社会的な統計でもとって「通念」を算出しなければならなくなる)、そうして
溯源の結果発見されるだろう言葉の語源的な意味を採って、夫によって事物を説明し、そ....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
わすためには、物質は「存在する」ことの概念から、「存在者」を意味するものにまで、
溯源して行かなければならぬ。――一般に本当の唯物論と自由主義的な「存在論」・「人....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
と取締りを受けることになった。不穏不敬な文書出版物の責任が、悠久の過去に徐むろに
溯源する姿を思えば、美濃部博士如きがその過去の著述上の責任を、今日突如として問わ....
「哲学の現代的意義」より 著者:戸坂潤
貌は現象的に見てテーマ的に云って第一テーゼであるに過ぎないので、現象を本質にまで
溯源する分析の建前から行けば、第一テーゼはその階級性であるのだが、こういう認識論....
「孔子」より 著者:和辻哲郎
類の教師と比較すれば明瞭になる。これらの三人においては、確実な伝記を求めて伝説を
溯源すれば、皆祖師の死かえって強く死後に効果を現わし始めた。だからこれらの教師の....