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溯行
「溯行〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
溯行の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「石狩川」より 著者:本庄陸男
石狩を発す。一行の同勢は十人、外にアイヌども七人。彼らの案内によってイシカリ川を
溯行《そこう》した。途中、マクンベツ、ビトエ、ツイシカリ等々の土人部落に泊って、....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
限り、事物の説明の態をなさない。文献学主義者は、何等かの意味での古典にまで論拠を
溯行させようとしたがる、そうした故意の又無意識の企てを有つのだ。併し――
第二....
「認識論とは何か」より 著者:戸坂潤
されている実在とを因果関係づけるためには、夫々をその歴史的発生発達の道程に従って
溯行させねばならぬ。処が時間を溯航するということは現実的には無意味だ。そこで現実....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
に、一つの音楽にさえなっている。水悠々。人悠々。 宮井から、水路がわかれ、北へ
溯行すると、川幅も狭ばみ、流れも急になってくる。奇岩|乱峭といった瀞の絶景が、こ....