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「滄桑〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

滄桑の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
をしめると、脂《あぶら》ぎった頬のあたりに、ちらりと皮肉らしい表情が浮んだ。 「滄桑《そうそう》の変《へん》と云う事もある。この東京が森や林にでもなったら、御遇....
秋山図」より 著者:芥川竜之介
千金を寿《じゅ》にしたとかいうことです。私はほとんど雀躍《じゃくやく》しました。滄桑五十載《そうそうごじっさい》を閲《けみ》した後《のち》でも、秋山図はやはり無....
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
―迷亭にでも伴《つ》れてあるいてもらわんと、とても用達《ようたし》も出来ません。滄桑《そうそう》の変《へん》とは申しながら、御入国《ごにゅうこく》以来三百年も、....
三四郎」より 著者:夏目漱石
へ出た。 「朽《く》ちざる墓に眠り、伝わる事に生き、知らるる名に残り、しからずば滄桑《そうそう》の変に任せて、後《のち》の世に存せんと思う事、昔より人の願いなり....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
、児玉誉士夫 以上五十九名 ◯蘇峰翁の所感詩一篇あり 血涙為誰振 丹心白首違滄桑転瞬変 八十三年非 十二月七日 ◯けさのラジオは、ついに近衛公、木戸侯らに....
」より 著者:森鴎外
二階と違って、その頃からずっと後に、殺風景にも競馬の埒にせられて、それから再び滄桑を閲して、自転車の競走場になった、あの池の縁の往来から見込まれぬようにと、切....
決闘」より 著者:神西清
ざし駒を飛ばして現われたら、何もかも一どきに引くり返って、ヨーロッパにはそれこそ滄桑の変が来ましょうよ。」 「そうそう、補祭君、天に熊手でそう書いたったっけな。....
里の今昔」より 著者:永井荷風
ところだとは思われない。わたくしがこの文についてここに註釈を試みたくなったのも、滄桑《そうそう》の感に堪えない余りである。 「忍《しのぶ》ヶ|岡《おか》」は上野....