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滅私
「滅私〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
滅私の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
じて成功を疑うことができない。ただし偉大な達見と強力な政治力が必要だ。一億一心も
滅私奉公も、明確なこの大目標に力強く集中されて初めて真の意義を発揮する。 特に....
「旅愁」より 著者:横光利一
、僕は、ヘルンという人は外国人だったから、危機に臨んだ際の日本人のそういう無私、
滅私の祈りというものも、やはり外国流に解していたのじゃないかと思うのです。日本人....
「逆立ちの公・私」より 著者:宮本百合子
であることに、二重の悲劇の意味がふくまれるのである。 最近十数年間、日本人は「
滅私」という標語で統一しようとされて来た。近代社会の必然として、いくらかは日本に....
「公のことと私のこと」より 著者:宮本百合子
つける余地でもあるように、扱われています。 思えば、戦争中、私たち全日本人は「
滅私奉公」という一字で、万端をしめくくられて来ました。けれども、今日になって、そ....
「平和への荷役」より 著者:宮本百合子
戦争の本質を示そうとする者たちがあることなどはもってのほかである。「一億一心」「
滅私奉公」「八紘一宇」のスローガンを、かりにも批判し分析する者は非国民とされ国賊....
「今日の日本の文化問題」より 著者:宮本百合子
死しなければならない前夜に、許されて手紙を書くときでさえも、日本の兵士たちは、「
滅私奉公します」と書いた。あわれなこの事情の中から、軍隊内でやや階級のよかった若....
「特攻隊に捧ぐ」より 著者:坂口安吾
は無償の行為というものを最高の人の姿と見るのであるが、日本流にはまぎれもなく例の
滅私奉公で、戦争中は合言葉に至極簡単に言いすてていたが、こんなことが百万人の一人....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
国のためには一切を捨てよという。それは虚無でない。犠牲と愛情に生きることだ。
滅私奉公だ。と親房はそこをわけて強調する。――それはあたかも革命をこころざす今日....