滅茶苦茶[語句情報] » 滅茶苦茶

「滅茶苦茶〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

滅茶苦茶の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
麻雀殺人事件」より 著者:海野十三
るうちに豊乃は、とうとう泣き出してしまったが、最後にのべたことは、係り官の頭脳を滅茶苦茶にかき乱してしまった。 「わたしは、星尾さんがみどりさんの袂から綿を盗ん....
自叙伝」より 著者:大杉栄
が同盟退校の決議にまで進んだ。 もうこんな学校に用はないというので、ガラス戸は滅茶苦茶にこわされた。そして生徒控室にあった机や椅子は、ほとんど全部火鉢の中のた....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
思う間もなく、大勢の小さい人間が蟻のように群集してきて、机に登り、床にのぼって、滅茶苦茶に彼をなぐった。士もなんだか夢のような心持になって、かれらを追い攘うすべ....
日本脱出記」より 著者:大杉栄
。 「ヨーロッパの大戦だって、もう半年か一年続いて見たまえ。フランスなんぞはすぐ滅茶苦茶につぶれてしまったんだ。(五行削除)」 二 (三十一字削除)この水兵の話....
獄中記」より 著者:大杉栄
る。とにかく、できるだけ仕事の時間を盗んで、勉強することだ。 こうきめて以来は滅茶苦茶に本を読んだ。仕事の方は馴れるに従ってますます早くやれるようになる。それ....
毒瓦斯発明官」より 著者:海野十三
れやれ安心しました。とにかく博士と来たら、興が乗れば、敵と味方との区別なんかもう滅茶苦茶で、科学の力を残酷に発揮せられますからなあ。これまでに私は、博士のそのや....
もくねじ」より 著者:海野十三
ろがこんな出来損いのが交っていやがる。見掛けは綺麗なんだけれど、螺旋の切込み方が滅茶苦茶だ。どうしてこんなものが出来たのかなあ」 「どれどれ」 と、疳高い声の....
太平洋雷撃戦隊」より 著者:海野十三
船隊が無理にお互の距離を縮めていたことは、大変な失敗だったのです。 いや、もう滅茶苦茶の大勝利です。 第八潜水艦は、奮戦また奮戦です。清川大尉は、汗と油とで....
転機」より 著者:伊藤野枝
それをなんでも家を毀して、ここにいられないようにしさえすればいいくらいの考えで、滅茶苦茶にやったんでしょう。それじゃ、とても虫をおさえている訳にはゆきませんよ。....
獄中消息」より 著者:大杉栄
たのは監房にクシとフケトリとが揃えてあったことです。これがなかったら大ハイ※何も滅茶苦茶です。しかしまさかに鏡はありません。於是乎、腕を拱いて大ハイ大いに考えた....
探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
。奥さんはおどろいて障子を蹴放して縁さきへ転げ出すところを、また追っ掛けて行って滅茶苦茶になぐって……。おまけに喉笛に啖いついて……。わたくしの行ったときには、....
白髪鬼」より 著者:岡本綺堂
に邪魔をされて、結局なんだか判らないような答案を提出することになる。何がなんだか滅茶苦茶で、自分にも訳が判らないようなものを書いて出すのだから、試験官が明き盲で....
子供役者の死」より 著者:岡本綺堂
けてみると、屏風のなかには一人の女がうしろ向きになって倒れているのです。長い髪は滅茶苦茶に散らばって、頭から肩のあたりに押っかぶさっていて、黒の帯はぐずぐずに解....
郊外生活の一年」より 著者:岡本綺堂
のとを利用して、わたしも近所の人真似に花壇や畑を作った。花壇には和洋の草花の種を滅茶苦茶にまいた。畑には唐蜀黍や夏大根の種をまき、茄子や瓜の苗を植えた。ゆうがお....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
務は学堂庶務会計一切の事宜を弁理するにありと支那流にては申す職掌ゆゑ日曜も祭日も滅茶苦茶に忙がしく、一昨夜なども徹夜していはゆる事宜を弁理候始末ほとほと閉口|致....