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滌ぐ
「滌ぐ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
滌ぐの前後の文節・文章を表示しています。該当する2件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「残されたる江戸」より 著者:柴田流星
ものである。 吾れ人の家の夏は、青簾かけそめて初めて趣致を添え、涼意自ら襟懐を
滌ぐばかり。然れば五月の夜々の縁日には、早くも青簾売る店の一つならず、二つ三つと....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
うものの力があった。白木の椀はひずみゆがみ、使い初めた日からもう汚れていて、水で
滌ぐのも気休めにすぎなかった。小家の侘しい物の香も、源を辿ればこの木の御器のなげ....