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滝沢
「滝沢〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
滝沢の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
うど上がり湯を使おうとしたところらしい。
「相変らず御機嫌で結構だね。」
馬琴
滝沢瑣吉《ばきんたきざわさきち》は、微笑しながら、やや皮肉にこう答えた。
....
「仇討三態」より 著者:菊池寛
。 それは安政四年も押し詰まった十二月十日、同藩士の久米幸太郎兄弟が、父の仇、
滝沢休右衛門を討って、故郷へ晴がましい錦を飾ったことである。 それが、なんとい....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
、 「そこで、御馳走は、」 「綱次さんが承知をしてます。」 「また寄鍋だろう、白
滝沢山と云う。」 「どうですか。」 と横目で見て、嬉しそうに笑を含む。 「いず....
「青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
んで尊敬していた。 そうしているうちに、ここに一つの事件が起った。それは近郷の
滝沢という武士から七郎左衛門に結婚を申込んで来たのである。
滝沢もここらでは有力の....
「単独行」より 著者:加藤文太郎
の一番深い谷へ入って、横通岳へ登ってしまいました。一ノ俣を下ると滝がたくさんある
滝沢を通ります。ここは五月頃最も悪いところです。一ノ俣小屋には毛布や蒲団がたくさ....
「小説の面白さ」より 著者:太宰治
ているようですから、呆れるじゃありませんか。 最後に云って置きますが、むかし、
滝沢馬琴と云う人がありまして、この人の書いたものは余り面白く無かったけれど、でも....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
。車夫が提灯の光に、丈高い男がぬっと入って来た。つゞいて女が入って来た。
「僕が
滝沢です、手紙を上げて置きましたが……」
其様な手紙は未だ見なかったのである。....
「春の上河内へ」より 著者:板倉勝宣
。雪はだんだんまして、案内は小屋の跡に入って金※をつけた。スキーはまだ使えない。
滝沢付近にきた時、雪のとぎれが無くなった。スキーはやっと雪をなめることができた。....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ナ。右端が原さんのドリイ。膝をついているのが細川ちか子のアンナです。カレーニンを
滝沢がやっている。性格をちっともあの冷たい粘液質においてつかんでいない。演出は良....
「戯作者」より 著者:国枝史郎
たりのいい二階の書斎で、冬のことで炬燵がかけてある。 「見たこともないお侍様で、
滝沢様とか仰有いましたよ。是非ともお眼にかかりたいんですって?」 「敵討ちじゃあ....
「あるニュウ・フェイスへの手紙」より 著者:岸田国士
ころまで神経を使ってもらったことは、まったく望外の幸せでした。 歌舞伎座での、
滝沢修君の演技も、二た役とも、なかなか立派でした。ことに「楊貴妃」の高力士の役は....
「田沢稲船」より 著者:長谷川時雨
が、ヒラヒラと見せびらかした一枚には「明治文学界八犬士」の見立《みたて》がある。
滝沢|馬琴《ばきん》の有名な作、八犬伝の八犬士の気質|風貌《ふうぼう》を、明治文....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
震災に亡びた帝大図書館のは、ドコから買い入れたか出所来歴を知らぬがそれより以前に
滝沢家から出たものらしい。マダそのほかにも散逸したものがドコかに残ってると思うが....
「一ノ倉沢正面の登攀」より 著者:小川登喜男
を飛び交う。 やがて充分な休息の後、張切った気持で新たに登攀が始められる。左に
滝沢の逆層で切落された壁を見ながら、この一枚岩の岩場を登りつめると本沢のリンネの....
「随筆銭形平次」より 著者:野村胡堂
塚が伝説的な存在として、実話とはおよそ縁の遠い懐かしさを感じさせる。千葉の富山に
滝沢馬琴の「八犬伝」の碑が建ったのは、随分昔のことであった。 大阪には近松の浄....