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漁猟
「漁猟〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
漁猟の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜の隅田川」より 著者:幸田露伴
から吾妻橋、厩橋、両国から大橋、永代と下って行くと仮定すると、随分夜中に川へ出て
漁猟をして居る人が沢山ある。尤も冬などは沢山は出て居ない、然し冬でも鮒、鯉などは....
「石狩川」より 著者:本庄陸男
にて、開墾第一の土地柄に候へども、海岸にてはこれなく、運輸の不便は云はずもがな、
漁猟|仕《つかまつ》るべき様もこれ無き」ところであった。彼の一族は、「天下各藩と....
「私の貞操観」より 著者:与謝野晶子
の女酋は現に『古事記』の神代史に俤を遺している。 土着した古代人は戦闘と農耕と
漁猟と商估とを同一人で兼ねていた。まだ分業は起らなかった。後世の如く体質の軟化し....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
リ分与受ケタル玉蜀黍《たうもろこし》ノミガ成功シ、コレニヨツテ僅カニ主食ヲ備ヘ、
漁猟ヲ以テコレヲ補ヒツツ、辛ウジテソノ年ヲ送ルヲ得タル也」 こういったような....
「松の操美人の生埋」より 著者:三遊亭円朝
たが、其の頃は浦賀に御番所がございまして、浦賀奉行を立ておかれました。一体浦賀は
漁猟場所で御承知の通り海浜の土地でありますが、町屋も多く、女郎屋などもございまし....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
とである。 船員ちゅうには著るしく不満の色がみなぎっている。かれらの多くは鯡の
漁猟期に間に合うように帰国したいと、しきりに望んでいるのである。この
漁猟期には、....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
は、美しい時にも多少商業的な卑俗性をもったものであった。しかし殷賑な通商、豊富な
漁猟によって生気を帯びた生活エネルギーは、比較的不便な陸路のために封鎖的になった....
「地上」より 著者:島田清次郎
は彼の父の伝右衛門が熱中したように、事業欲に熱したのであった、酒の醸造、大仕掛の
漁猟、付近の村や町との取引――という風に、明治も十四、五年になる頃は、彼の威勢は....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
所の三角稜を借りて、そのスペクトルを作った。」 それから、終りには、 「近頃は
漁猟とをし、ゼネバの原にてたくさんの鶉をとり、ローン河にては鱒を漁った。」 など....
「建国の事情と万世一系の思想」より 著者:津田左右吉
何人かの私有であったことは、明かであろう。この日本民族は牧畜をした形跡はないが、
漁猟は到るところで営まれ、海上の交通も沿海の住民によって盛に行われた。しかしこう....
「アイヌ宗教成立の史的背景」より 著者:知里真志保
すが、それには次のように書いてあります。 「彼地風雨しげく、海上波荒れて、久しく
漁猟なりがたく、舟の渡海もなりかたき時は、所の者を雇いて、日和申しをする。まづ、....