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漏れ聞
「漏れ聞〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
漏れ聞の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「早稲田神楽坂」より 著者:加能作次郎
寺町の郵便局下のヤマニ・バーでは、まだ盛んに客が出入りしていた。にぎやかな笑声も
漏れ聞えた。カッフエというものが出来る以前、丁度その先駆者のように、このバーなる....
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
携えて、※々《そこそこ》に其の後を追っ掛けて行ったという事だ、是で見ると昨夜余の
漏れ聞いた争いの結果が到頭円満には纒らずに怪美人が虎井夫人を振り捨てて立ったのだ....
「殺人迷路」より 著者:甲賀三郎
は星田が犯行現場での狼狽ぶり、その後で彼への悲痛な告白、あづま日報社の編輯局から
漏れ聞いた、星田の最後の足掻の「サイアク・オククウ」と云う言葉、等々からして、星....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
で浪宅にいる気づかいはあるまいと思われたのに、家の中から、よよと泣き合う忍び音が
漏れ聞こえるのです。しかも、声は三人! 女と、男と、そして女と、まさしく三人なの....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
るのが今日の急務であると力説し、老中|奉行らもその説に賛成するものが多く、それを
漏れ聞いた国内の有志者たちも皆大いに喜んで、太陽はこれから輝こうと言い合いながら....
「新釈諸国噺」より 著者:太宰治
も過ぎて翌年の秋、一子菊之助をもうけ、久し振りに草の庵から夫婦の楽しそうな笑声が
漏れ聞え、夫婦は急に生きる事にも張合いが出て来て、それめめをさました、あくびをし....
「母」より 著者:太宰治
のではない。私の蒲団《ふとん》の裾《すそ》のほうに当っている隣室から、ひそひそと
漏れ聞えて来る声なのである。 「ええ、なかなか、眠れないんです。」 若い男の、....
「女賊記」より 著者:田中貢太郎
、飛び出てみましたが、何人もいないのですよ、不思議じゃありませんか」 その話を
漏れ聞いて集まって来たものは首をかしげた。 「おかしいな」 「何人だろう」 「道....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
きしめてる間に、も一人の娘は同じく熱烈に彼の背中へ短剣を刺し通した。彼の叫び声が
漏れ聞こえた。人々はやって来て、憐《あわ》れな状態になってる彼を二人の恋人の抱擁....
「無法者」より 著者:豊島与志雄
、勿論機微に属する事柄ではあるが、一度もなかったらしい。 彼の「内緒話」を側で
漏れ聞いた武原は、或る時、彼と二人きりで街路を歩いていた折、ふと尋ねてみた。 「....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
当夜の変を、こう見聞のまま書いているのである。 ――つつむとすれど、武家にも早う
漏れ聞えて、さにこそあンなれと用意す。 まづ九重を、きびしくかため申すべしなど定....