演出[語句情報] »
演出
「演出〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
演出の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「美術曲芸しん粉細工」より 著者:阿部徳蔵
その後間もなく、狐光老は奇術師に立戻つた。そして、この『美術曲芸しん粉細工』を
演出する場合には、いつもいつもチユウリツプといふ、あのあちら的な花が一輪、二輪、....
「演技指導論草案」より 著者:伊丹万作
体化し完成せしむることによって自己を表現せんとする手続きをいう。 ○演技指導とは
演出者が「俳優たちの」肉体を介して、作中人物の創造に参与し、これを具体化し完成せ....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
な」 二人が、押問答をしているとき、新宿の大通りでは、突如として、修羅の巷が、
演出された。 うわーッという群衆の喚き声が、市外側の方に起った。それに交って、....
「間諜座事件」より 著者:海野十三
は、とどろく心臓を押えてプログラムの先の方を調べて見た。 判る、判る! 次の
演出は、初めに返って、第一ナンセンス・レビュー「弥次喜多」二幕十二場だ。辿ってゆ....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
めだったといえよう。その忙しさの原因は、空襲対策の整理のため、仕事のため、殊に講
演出張のため。 ◯沖縄は去月二十日を以て地上部隊が玉砕し、二十六日にはそれが発表....
「骸骨館」より 著者:海野十三
は、へたへたと草むらの中にくずれるように倒れ、気を失ってしまった。すべて骸骨係の
演出がじょうずだったせいであり、ことに清君が、自分のこわいのをがまんして、「いや....
「恐竜島」より 著者:海野十三
ダビットはカメラのレンズのおおいをとった。 不平をいいながらも、誰もがこの
演出通り歩きだした。 一歩、一歩すべる岩道を湖の方にくだってゆく。そのゴロゴロ....
「地獄の使者」より 著者:海野十三
うが、まさかあの大年増の尻を追うことはないでしょう」 「まあ、もうすこし帆村君の
演出を拝見していよう」 「そんなことよりも、ピストルの方を早く片づけたいものです....
「人造人間事件」より 著者:海野十三
さっき喫茶店リラで、紅茶を啜りながら聴くともなしに聴いたラジオドラマは、将来戦を
演出しているものだった。東京市民は空襲警報にしきりと脅え、太平洋では彼我の海戦部....
「棺桶の花嫁」より 著者:海野十三
間もない若い理学士だったが、このクラスを受持として預けられたので、やむを得ずその
演出にあたらねばならなかった。 はじめ女生徒たちは、こんな新米の、しかも理科の....
「軍用鼠」より 著者:海野十三
天帝に約束の三度の呪文をあげないでしまう。 その結果は、お城の下にどんな光景を
演出するに至ったであろうか。 ルリ子はうららかな太陽の光を浴びながら、梅田十八....
「活動写真」より 著者:淡島寒月
のチャプリンとはまた異った味いがあった。チャプリンはさすがに米国一流の思い切った
演出法であるから、それが現代人の趣味に適ってあれだけの名声を博したのであろう。 ....
「政治に関する随想」より 著者:伊丹万作
かまつたく知らない。したがつて作家としての私は投票場のシーンを描写する能力がなく
演出家としての私は投票場のシーンを
演出する能力がない。そして、それは明らかに私の....
「謡曲と画題」より 著者:上村松園
絵の材料になると言っても、文字につくられた謡曲の謂いではありません。それにつれて
演出される格調の高いあの能楽の舞台面が多いのです。 表情の移らない無表情の人の....
「白花の朝顔」より 著者:泉鏡花
すれば、俳優何するものぞ。ただしその頃は、私に台本、戯曲を綴る気があった。ふと、
演出にあたって、劇中の立女形に扮するものを、路之助として、技の意見、相背き、相衝....