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演出家
「演出家〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
演出家の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「演技指導論草案」より 著者:伊丹万作
わく「巧言令色|鮮ないかな仁」。いわく何。いわく何。そうしてついに今|唖のごとき
演出家ができあがって多くの俳優を苦しめているというわけである。将来の演技指導者た....
「白痴」より 著者:坂口安吾
て連日泥酔していた。 伊沢は大学を卒業すると新聞記者になり、つづいて文化映画の
演出家(まだ見習いで単独演出したことはない)になった男で、二十七の年齢にくらべれ....
「不思議な機構」より 著者:坂口安吾
ければならぬ。話は至極明快である。 従来のヤリ方では、金と時間がかかりすぎる。
演出家や俳優、脚本家たちが、どうしてそこに気がつかないのか、私には不思議だ。組合....
「政治に関する随想」より 著者:伊丹万作
かまつたく知らない。したがつて作家としての私は投票場のシーンを描写する能力がなく
演出家としての私は投票場のシーンを演出する能力がない。そして、それは明らかに私の....
「俳優倫理」より 著者:岸田国士
いう役をあてがって、そこに一つのスペクタルを作ってみせる。その場合、聖職者はその
演出家であったのです。時としてはまた、そのなかのある役に聖職者自身も扮していた。....
「俳優と現代人の生活(対話Ⅴ)」より 著者:岸田国士
の役者が新劇をやるとそういう事になるかも知れないが……、西洋の芝居を勉強して来た
演出家が演出した芝居が大体そうなつてきているね。これはやつぱり現代人の生活という....
「劇の好きな子供たちへ」より 著者:岸田国士
劇が面白くなるというわけにはいかない。脚本が舞台にかけられるときは、その運命を、
演出家と演技者にまかせることになる。活字でしめされた一つの「セリフ」でさえ、演出....
「あるニュウ・フェイスへの手紙」より 著者:岸田国士
ゆる機能をあげて、これを完全に描き出さなければならないのです。 この間にむろん
演出家の役割というものがありますけれども、ここでは触れずにおきます。ともかく、俳....
「演劇の様式――総論」より 著者:岸田国士
る一区域であることもある。 演出とは、舞台指揮と舞台整備とを含む技術的職能で、
演出家と称する専門家がこれに当り、その指令の下に、舞台監督が整備、運営の事務を担....
「ラジオ・ドラマ私見」より 著者:岸田国士
胸にひびく真実の声が薄れてしまう。 舞台脚本の場合もそうであるが、作者があまり
演出家の領域にまで足を踏み込み、時とすると、俳優の頭や神経まで使つて書いたものは....
「女優の親」より 著者:岸田国士
誰も言うことだけれども、舞台をつくる一つの協力者であつて、いろ/\なことを役者も
演出家も作者も教えられるとともに、反省させられたり、また時によると非常に甘やかさ....
「稽古場にて」より 著者:岸田国士
」は既に日本でも、度々上演されている。古い所は別として、築地小劇場以来、二、三の
演出家が、それぞれの流儀で、一応「どん底」の日本版を作ってみせた。私も、そのうち....
「夜の構図」より 著者:織田作之助
田村先生も同情してらっしたわ。折角の作者のデヴュに気の毒だって」 田村先生とは
演出家の田村礼介のことである。田村はもと左翼劇団の
演出家であり戯曲のほかに小説も....
「イプセン百年祭講演」より 著者:久保栄
に当てまして、「ノラ」「幽霊」「復活の日」の三曲を三旬に分ち、築地の誇りとする三
演出家の担当のもとに舞台にのせる予定でありました。ところが途中から急に、帝劇公演....
「四つの都」より 著者:織田作之助
という話があった時、私は正直なところ驚いた。海老原氏が川島氏とそれから同じく新人
演出家の池田浩郎氏と一緒に来阪されて、四人で語り合い、具体的な注文を伺ったが、そ....