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「演戯〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

演戯の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
守ること五十余年、老死した後にここに合葬したのであることが判った。 木偶の演戯 わたしの先祖の光禄公は康煕年間、崔荘で質庫を開いていた。沈伯玉という男が....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
ったから、簾の後ろには同数の人物がいたろうとも想像したという。 オランダ人らの演戯は約二時間も続いた。彼らは将軍はじめ満廷の慰みのために種々な芸を演じたが、さ....
みさごの鮨」より 著者:泉鏡花
門も鎖し、戸を閉めて、屋根も、軒も、霧の上に、苫掛けた大船のごとく静まって、梟が演戯をする、板歌舞伎の趣した、近江屋の台所口の板戸が、からからからと響いて、軽く....
不動像の行方」より 著者:田中貢太郎
この薬師様が繁昌して、四方から参詣人が集まって来て、このあたりに薬師町が出来て、演戯小屋なども出来たことがありました」 と、云って丘の懐になった処に生えている....
幽霊の衣裳」より 著者:田中貢太郎
中旬から九月まで上演を続けた。 其の後|天保になって菊五郎は、堺町の中村座の夏演戯で亦『四谷怪談』をやる事になり、新機軸を出すつもりで、幽霊の衣裳に就いて考案....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
くまれにシェイクスピヤを取り入れたがっていた。それは試金石だった。彼らのうちには演戯上の二派があった。一方では、エミル・オージエの劇のように、通俗的な写実主義を....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
悪のうちには芸術の嫌悪が含まれるようである。さりながら教会の人々の間においては、演戯典例を除いては、贅沢は一つの不正である。それは実際においてあまり慈善的ならぬ....
妖蛸」より 著者:田中貢太郎
わった。それによると、米が海産問屋の公子と立待岬から投身したのは、新公が為くんだ演戯であった。米は茨城県の水戸の生れで、水泳の心得があるところから、投身すると見....
丸の内」より 著者:高浜虚子
なる。あの舞台に花道がとりつけてあるのがおかしいという事になる。第一在来の役者が演戯するのがおかしいという事になる。内部に平気でそれ等のものを採用して置いて、外....
藤十郎の恋」より 著者:菊池寛
一日もおじゃらぬわ」彼は、一語一語に、一句一句に巧な、今までの彼の舞台上の凡ての演戯にも、打ち勝った程の仕打を見せながら、しかも人妻をかき口説く、恐怖と不安とを....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
至ること。第四に、日本の内地の改良すなわち(道路の改良、建築の改良、美術の改良、演戯の改良等)これによりて進むこと。第五に、日本人民、西洋人の風を見て開明の事情....
獅子舞雑考」より 著者:中山太郎
臥干旁、従腹中出小獅討喜銭、即攫几前銭而去、間有用数人、仮戯場衣冠、於獅豹舞畢、演戯一折、然後啓霊、此等郷間皆親友為之、城市有用貧者、 この記事によれば、山....
馬の顔」より 著者:田中貢太郎
きたかった。彼は長い間人のいない世界にいたようで人がなつかしかった。そこは瀟洒な演戯の舞台に見るような造作で、すこし開けた障子の前に一人の女が立っていた。それは....
春心」より 著者:田中貢太郎
伴れて来たら、今度はあの色男を伴れて来るのだ」 「それで、どうする」 「それから演戯だ」 半ちゃんと松山は、岡本の意図にはっきりしないことがあったが、聞きかえ....
黄灯」より 著者:田中貢太郎
か、話をそのまま続けていた。二人は何を話しているのか話し声は聞えなかった。主翁は演戯でも見るような気になっていた。 「もすこし待っておれ、今に面白い事件が起るぞ....