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演繹的
「演繹的〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
演繹的の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「弓町より」より 著者:石川啄木
ならぬ。――まとまりがあってはならぬ。(まとまりのある詩すなわち文芸上の哲学は、
演繹的《えんえきてき》には小説となり、帰納的《きのうてき》には戯曲となる。詩とそ....
「善の研究」より 著者:西田幾多郎
形式的理解力に由りて、明になったのではなく、空間の性質より来るのである。幾何学の
演繹的推理は空間の性質についての根本的直覚に、論理法を応用したものである。倫理学....
「辞典」より 著者:戸坂潤
・観察に他ならない。処が之によって得た諸結果を総合するためには、例の概念分析的・
演繹的・論理では何の役にも立たぬ。必要なのは従って、帰納という方法であり、この帰....
「哲学入門」より 著者:三木清
は、現実の世界が弁証法的なものであるということに相応している。合理的であることは
演繹的であることであり、実証的であることは帰納的であることであると考えられ、科学....
「津田青楓君の画と南画の芸術的価値」より 著者:寺田寅彦
らの材料から組立てる一種の「|思考の実験」である。科学者が既知の方則を材料として
演繹的にこのような実験を行って一つの新しい原理などを構成すると同様に、南画家はま....
「自警録」より 著者:新渡戸稲造
ある学者の言《げん》に男子の脳髄《のうずい》は帰納的《きのうてき》なるも、女子は
演繹的《えんえきてき》なりとあったが、女子は感情が勝《まさ》っているから冷静に事....
「純粋経済学要論」より 著者:手塚寿郎
にこの序文のうちで、あるいは純収入率の増加函数としてあるいはその減少函数として、
演繹的にこれを導き出す方法を示しているのを、読者は知られるであろう。 註一一 こ....
「科学批判の課題」より 著者:三木清
あろうか。多少の誤解を恐れずに、形式的にいえばこうである。ギリシア的学問における
演繹的論理を明らかにしたアリストテレス、自然科学における帰納的論理(それは実験と....
「清水幾太郎さんへの手紙」より 著者:三好十郎
は、あらゆる先入観を排除したところから出発することだし、科学的とは、物事の判断を
演繹的にではなく、帰納的にすることだからです。土中から発掘した人骨のなかから、と....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
葉は、響きが好いために誰にでも共鳴せられるが、今日まで行われているものは主として
演繹的のものであった。私はそれとともに他の一方から、一つ一つの問題について、今ま....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
四五頁)軍事学もまた当然民族の性格の影響を受ける。帰納的であるクラウゼウィッツと
演繹的であるジョミニーは独仏両民族の傾向を示すものと云うべきだ。一八七〇―七一年....