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演芸場
「演芸場〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
演芸場の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「三四郎」より 著者:夏目漱石
何枚頼まれたのかと聞くと、何枚でも売れるだけ頼まれたのだと言う。あまり売れすぎて
演芸場にはいりきれない恐れはないかと聞くと、少しはあると言う。それでは売ったあと....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
。トルトウスカヤ女史のひきいる露西亜舞踊団の公演を見ようというのだ。 倶楽部の
演芸場にも「世が世ならば」の群集があふれて、赤を呪う白の人々と、支那政府の眼をく....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
好きなおじいさんへ煙草を贈ることも出来ようから――。 医師、床屋、売店、庭園、
演芸場、その他日常生活に必要なすべてがこのなかに完備していて、年老いた人達は一歩....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
こぶる困ってるのだった。 二人はいっしょにある交響曲演奏会へ行った。入口はある
演芸場と共通になっていた。曲がりくねった狭い廊下を通って、出口のない広間に達した....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
き場や古い建物はもうなくなってしまっている。今日ではそこに、新しい大通りがあり、
演芸場や曲芸場や競馬場があり、停車場があり、マザスの監獄がある。その懲罰機関まで....
「貞操問答」より 著者:菊池寛
匠の花柳|何某の春秋二度の発表会に、今日がその子の初舞台である。 帝国ホテルの
演芸場へ、お義理に引き受けた切符、日頃の交際の手前、ちょっとだけは顔出しをしなけ....
「岩田豊雄と私」より 著者:岸田国士
したいくつかの小さなグループの一つに、新劇協会という劇団があり、当時、帝国ホテル
演芸場と呼ばれていたささやかなホールで、細々と公演をつづけていた。 わが岩田豊....
「環礁」より 著者:中島敦
チ》を覗《のぞ》かせている。教会は彼らにとって誠に楽しい倶楽部《クラブ》、ないし
演芸場である。 衣服の法外な贅沢さに引換えて、住宅となると、これはまた、ミクロ....
「随筆 寄席囃子」より 著者:正岡容
増えたのだとすればまんざらでもなかったのだともまたいえよう。柳水亭はその後、勝岡
演芸場となって晩年の若水美登里などの安芝居の定席となり、のち東宝系の映画小屋とな....
「小説 円朝 あとがき」より 著者:正岡容
いていただいた。好箇の記念たらしめたかったからである。また口絵の圓朝像は上野鈴本
演芸場喫煙室内に掲げられているもの。『牡丹燈籠』異装本三種は明治大正昭和の絶版文....
「明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
十二月一日、麹町区有楽町の有楽座落成して開場式を挙ぐ。華族紳士連の発起にて、高等
演芸場の目的にて建築されたるものなるが、のちには劇場同様となれり。 ○二月、歌舞....
「早稲田神楽坂」より 著者:加能作次郎
変らないが、附近の繁華に引換え、思いなしかあまり眼に立たなくなった。今では神楽坂
演芸場の方が唯一の落語の定席となったらしい。 そんな懐旧談をしていたら限りがな....