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「漕ぎ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

漕ぎの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
良夜」より 著者:饗庭篁村
響くを欄干に背を倚せてかぞうれば十二時なり。これより行人稀となりて両岸の火も消え漕ぎ去る船の波も平らに月の光り水にも空にも満ちて川風に音ある時となりて清涼の気味....
開化の良人」より 著者:芥川竜之介
舟宿《ふなやど》で落合ってから、まだ月の出ない中に、猪牙舟《ちょきぶね》で大川へ漕ぎ出しました。 「あの頃の大川《おおかわ》の夕景色は、たとい昔の風流には及ばな....
私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
、ほとんど人事不省になるリンチを受けた。こうした学生運動をやる一面、私はボートを漕ぎ、相撲をとり、運動部員としても活躍して、各科対抗のボート・レースには政経科の....
生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
ながら闇の中に消えて行く。それを目がけて漁夫たちは有る限りの艪を黙ったままでひた漕ぎに漕いだ。その不思議な沈黙が、互いに呼びかわす惨らしい叫び声よりもかえって力....
星座」より 著者:有島武郎
うね。星野はどうしているかしらん」 と園の心を占めているらしくみえる名前の方に漕ぎ寄せていった。 「星野君からは昨日手紙を貰ったっけ。すっかり冬が来るまでは千....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
っていたと思われるのは、ニュートンの同国人が四人までもほとんど彼に近いところまで漕ぎ付けていたことからも想像される。そのためもあろうが、とにかくこの発見はニュー....
大利根の大物釣」より 著者:石井研堂
聴けば聴く程感心な、奇麗な釣だね。』 釣り場は、僅数町の上流なるにぞ、間も無く漕ぎ着きぬ。漁史は、錨綱を繰り放つ役、船頭は※鈎尖の漂う加減に舟を停めぬ。日光水....
悪獣篇」より 著者:泉鏡花
親方で。 草履ばきでも濡れさせまいと、船がそこった間だけ、負ってくれて、乗ると漕ぎ出すのを、水にまだ、足を浸したまま、鷭のような姿で立って、腰のふたつ提げの煙....
薄紅梅」より 著者:泉鏡花
色な鴎がぱっと立ち、尾花が白く、冷い泡で、糸七の面を叩いた。 大塚の通を、舟が漕ぎ、帆が走る…… ――や、あの時にそっくりだ。そうだ、しかも八月極暑よ。去ん....
婦系図」より 著者:泉鏡花
共に清水港の別荘に居る、各々の夫は、別に船をしつらえて、三保まわりに久能の浜へ漕ぎ寄せて、いずれもその愛人の帰途を迎えて、夜釣をしながら海上を戻る計画。 小....
海異記」より 著者:泉鏡花
間に突立つよと見れば、直ちに海原に潜るよう、砂山を下りて浜に出て、たちまち荒海を漕ぎ分けて、飛ぶ鴎よりなお高く、見果てぬ雲に隠るるので。 留守はただ磯吹く風に....
葛飾砂子」より 著者:泉鏡花
も哄と笑い、また、 佃々と急いで漕げば、 潮がそこりて艪が立たぬ。 程なく漕ぎ寄せたのは弁天橋であった、船頭は舳へ乗かえ、棹を引いて横づけにする、水は船底....
草迷宮」より 著者:泉鏡花
気に入らずば代って漕げさ、と滅多押しに、それでも、大崩壊の鼻を廻って、出島の中へ漕ぎ入れたでござります。 さあ、内海の青畳、座敷へ入ったも同じじゃ、と心が緩む....
取舵」より 著者:泉鏡花
船子は慌てず、躁がず、舞上げ、舞下る浪の呼吸を量りて、浮きつ沈みつ、秘術を尽して漕ぎたりしが、また一時暴増る風の下に、瞻るばかりの高浪立ちて、ただ一呑と屏風倒に....
伯爵の釵」より 著者:泉鏡花
あらせず、今度は印半纏を被た若いものに船を操らせて、亭主らしい年配な法体したのが漕ぎつけて、「これはこれは太夫様。」亭主も逸早くそれを知っていて、恭しく挨拶をし....