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漢
「漢〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
漢の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「英雄の器」より 著者:芥川竜之介
「何しろ項羽《こうう》と云う男は、英雄の器《うつわ》じゃないですな。」
漢《かん》の大将|呂馬通《りょばつう》は、ただでさえ長い顔を、一層長くしながら、....
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
何よりも堪えがたい、落莫《らくばく》たる孤独の情をもたらした。彼は彼の尊敬する和
漢の天才の前には、常に謙遜《けんそん》であることを忘れるものではない。が、それだ....
「疑惑」より 著者:芥川竜之介
ったでございましょう。私はまるで人目を偸《ぬす》んで、大罪悪を働こうとしている悪
漢のような気が致しました。いや、ような気ではございません。実際私は殺人の罪悪をぬ....
「奇遇」より 著者:芥川竜之介
十年、観光紀游、征塵録《せいじんろく》、満洲、巴蜀《はしょく》、湖南《こなん》、
漢口《かんこう》、支那風韻記《しなふういんき》、支那――
編輯者 それをみんな読....
「奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
い絹に包んであった。
「私の占いは擲銭卜《てきせんぼく》と云います。擲銭卜は昔|
漢《かん》の京房《けいぼう》が、始めて筮《ぜい》に代えて行ったとある。御承知でも....
「湖南の扇」より 著者:芥川竜之介
は勿論、椅子《いす》も、唾壺《たんつぼ》も、衣裳箪笥《いしょうだんす》も、上海や
漢口《かんこう》の妓館にあるのと殆《ほとん》ど変りは見えなかった。が、この部屋の....
「首が落ちた話」より 著者:芥川竜之介
申されたと云っていた。」
「へえ、妙な縁だね。だがそいつはこの新聞で見ると、無頼
漢だと書いてあるではないか。そんなやつは一層《いっそ》その時に死んでしまった方が....
「お律と子等と」より 著者:芥川竜之介
云ってまた下へ下《お》りて行くのも、やはり気が進まなかった。彼はとうとう机の下の
漢和辞書を枕にしながら、ごろりと畳に寝ころんでしまった。
すると彼の心には、こ....
「或恋愛小説」より 著者:芥川竜之介
の後《のち》二月《ふたつき》とたたないうちに、突然官命を受けた夫は支那《しな》の
漢口《ハンカオ》の領事館へ赴任《ふにん》することになるのです。
主筆 妙子も一....
「西郷隆盛」より 著者:芥川竜之介
《カアテン》と、そうしてその間に居睡《いねむ》りをしている、山のような白頭の肥大
漢と、――ああその堂々たる相貌に、南洲先生の風骨を認めたのは果して自分の見ちがい....
「死後」より 著者:芥川竜之介
説教因縁除睡鈔《せっきょういんねんじょすいしょう》と言う本を読んでいた。これは和
漢|天竺《てんじく》の話を享保頃の坊さんの集めた八巻ものの随筆である。しかし面白....
「馬の脚」より 著者:芥川竜之介
ヘンリイ・バレットは現在どこに行っているかね?」
「今調べたところによると、急に
漢口《ハンカオ》へ出かけたようです。」
「では
漢口《ハンカオ》へ電報を打ってヘン....
「江口渙氏の事」より 著者:芥川竜之介
けているらしい。江口を快男児にするも善い誤解の一つだ。悪い誤解の一つは江口を粗笨
漢扱いにしている。それらの誤解はいずれも江口の為に、払い去られなければならない。....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
ううまい方法で、この立派な教育者はまずまず申し分なく暮し、頭を働かす仕事には門外
漢な連中には、えらく安楽な生活をしていると思われたのだ。 先生というものは概し....
「狂人日記」より 著者:秋田滋
おい泣いていた。ああ。 十月六日―― 何も得るところが無かった。宿なしの無頼
漢でもやったことだろう。ああ。その時私が血を見ていたら、現在もっと落著いていられ....