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漢字
「漢字〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
漢字の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「水の三日」より 著者:芥川竜之介
たんだか忘れたが、宛名に「しようせんじ、のだやすつてん」というやつがあって、誰も
漢字に翻訳することができなかった。それでも結局「修善寺野田屋支店」だろうというこ....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
」である。後になっていろいろな宗匠が茶室に対するそれぞれの考えに従っていろいろな
漢字を置き換えた、そして数寄屋という語は「空き家」または「数奇家」の意味にもなる....
「食魔」より 著者:岡本かの子
の説は時代遅れとなり妻の変死も原因して彼は公的のものと一切関係を断ち、売れそうな
漢字辞典や、受験本を書いて独力で出版販売した。当ったその金で彼は家作や地所を買入....
「灰燼十万巻」より 著者:内田魯庵
五七五年即ち天正三年アルカラ(西班牙)の出版である。殊に此書は欧羅巴刊行の書籍中
漢字を組入れた嚆矢としてビブリオファイルに頗る珍重される稀覯書である。 帝国大....
「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」より 著者:内田魯庵
なる読者に款待やされていた。 二十五年前には外山博士が大批評家であって、博士の
漢字破りの大演説が樗牛のニーチェ論よりは全国に鳴響いた。博士は又大詩人であって『....
「日本脱出記」より 著者:大杉栄
移って行ったのだ。この時々変る自分の名を覚えるのは容易なことでなかった。まずその
漢字とその支那音との、僕等にはほとんど連絡のない、というよりもむしろまったく違っ....
「続獄中記」より 著者:大杉栄
二十五、六の、細面の、どちらかと言えば優男であった。 分銅のようないわゆるダ(
漢字を忘れた)という奴を引きずって歩かせる、という徴罰のあることは、かねて聞いて....
「英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
、首を左右にふりながら、服の裏をかえしてみた。すると、そこに白い糸で、仏天青と、
漢字が縫つけてあった。 「仏天青? はてな、これが、おれの名前かな」 仏天青と....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
た受信紙の上に目をおとすと、それは鉛筆の走り書きで、片仮名がかいてあり、その横に
漢字をあてて書きそえてあった。 “……高度二万八千メートルニ達セシトコロ、突然|....
「雪の女王」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
それをくみあわせて、なにかつくろうとしていました。まるでわたしたちが、むずかしい
漢字をくみ合わせるようでした。カイも、この上なく手のこんだ、みごとな形をつくりあ....
「カタカナニツイテ」より 著者:伊丹万作
活字以外ノ領分ニ脱線シタ。) 三、ヒラガナトイウモノハソノ素性ヲ探ルト、イズレモ
漢字ヲ極端ニ崩シタモノニスギナイ。スナワチ形カライエバ草書ト少シモカワリハナイノ....
「褐色の求道」より 著者:岡本かの子
明のちぐはぐなもので、数も少ない。ただ本堂と覚しき多角形の広間の、ひと側の中央に
漢字で彫った法句経の石碑が床の上に屹立して礼拝の標的を示している。この部屋は、光....
「二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
切った放胆な議論をしていたが、率ざ自分が筆を執る段となると仮名遣いから手爾於波、
漢字の正訛、熟語の撰択、若い文人が好い加減に創作した出鱈目の造語の詮索から句読の....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
この二人が言文一致体を創めたというは頗る不思議な因縁であった。尤もこれより以前、
漢字廃止を高調した仮名の会の創立当時から言文一致は識者の間に主張され、極めて簡単....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
せられた釈尊も、仏陀と称するのであります。 仏陀とは梵語(Buddha)の音を
漢字に当てはめたもので、覚者という意味であります。何を覚ったのかと言うと、先程述....