漢文学[語句情報] »
漢文学
「漢文学〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
漢文学の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「今日の文学の展望」より 著者:宮本百合子
綺譚」にまで、はっきりとした作者の文学的意嚮として連って来ているのである。一方、
漢文学との融合に立つ日本の伝統的文人気質というものは、硯友社出身で江戸っ子である....
「詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
ない。(大和言葉によっては、決して革命は起らない。)明治の改革は、実に幕末志士の
漢文学からなされたのである。 * 独逸語と支那語とが、発韻に於て多少似ているこ....
「文士としての兆民先生」より 著者:幸徳秋水
即ち古人の田地の種獲せば是れ剽盗のみ。李白杜甫韓柳の徒何ぞ曽て古今を襲わん。独り
漢文学然るに非ず。英のシエクスピールやミルトンや仏のパスカルやコルネイユや皆別に....
「春桃」より 著者:宮本百合子
随分古くから、ぼんやりした興味と期待とをよせていた。私たちの精神のなかには、所謂
漢文学者を通してでない中国文学を知りたい欲望が非常につよい。現代中国文学の相貌に....
「水の女」より 著者:折口信夫
年に稀におとなう者を待つ点もそっくりである。こうした暗合は、深く藤原・奈良時代の
漢文学かぶれのした詩人、それから出た歌人を喜ばしたに違いない。彼らは、自分の現実....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
いう名称の用いられたのが漢詩との対立の意識または区別の意識からであり、したがって
漢文学が実地に根を張っている宮廷周囲の文化圏の中においてであり、その範囲内の人た....
「つゆのあとさき」より 著者:永井荷風
のであるが、深く時勢に感ずる所があったと見えて、平素学生に向っては、今の世の中に
漢文学の如き死文字を学ぶほど愚《おろか》な事はない。唯|骨董《こっとう》としてこ....
「日本文化の特殊性」より 著者:戸坂潤
ると、つま科り一切の現代文化は教学の正反対物だということにならざるを得ない。同じ
漢文学も之を支那文学乃至支那哲学として研究するのと、儒教という教学として教え学ぶ....