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漢書
「漢書〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
漢書の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「岩石の間」より 著者:島崎藤村
大きな机を控えていた。高瀬は、大尉とは既に近づきに成っていた。 「正木先生は大分
漢書を集めて被入《いら》っしゃいます――法帖《ほうじょう》の好いのなども沢山持っ....
「李陵」より 著者:中島敦
※火《うんか》を入れて、その上に傷者を寝かせその背中を蹈《ふ》んで血を出させたと
漢書《かんじょ》には誌《しる》されている。この荒療治のおかげで、不幸にも蘇武は半....
「処女作追懐談」より 著者:夏目漱石
のスタートであった。 茲《ここ》で一寸話が大戻りをするが、私も十五六歳の頃は、
漢書や小説などを読んで文学というものを面白く感じ、自分もやって見ようという気がし....
「神秘昆虫館」より 著者:国枝史郎
に置かれてある。さてそれらの書棚であるが、日本の書籍などきわめて少く、大方洋書と
漢書とで、ふくれ上がるほど充たされている。 パチパチパチパチと音がする。暖炉で....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ければ 腐れ儒者だと孔明が言わずや 春秋左伝に通鑑綱目《つがんこうもく》 史記や
漢書や元明史略《げんみんしりゃく》を 百たび見たとて千たび見たとて 生れついての....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
ので、これには慶応義塾から草間時福氏というを招聘して主として英書を教えさせ、別に
漢書の教場をも設けた、この教師は松山在来の漢学者を用いて、太田厚氏が首坐であった....
「河霧」より 著者:国木田独歩
牛の鳴くまねと間違えて勇に怒られ、家じゅうを笑わせた。 かかる際にお花と源造に
漢書の素読、数学英語の初歩などを授けたが源因となり、ともかく、遊んでばかりいては....
「女心の強ければ」より 著者:豊島与志雄
てるのである。縁側にはミシンがあり、袋戸棚の上には硝子の人形棚があり、鴨居の上に
漢書の横額、壁に複製の洋画静物、針仕事の机、針箱、訳のわからぬいろんな小道具、柳....
「自警録」より 著者:新渡戸稲造
かい》に勝《か》つことを得《う》と古人の言《い》えるのはこのことである。なお古い
漢書に曰《いわ》く、 「善く身を処《しょ》する者は、必らず世に処す。善く世に処せ....
「しゃもじ(杓子)」より 著者:佐藤垢石
祖父からきいた話であるとしてみれば、殿田用水の狸はよほど劫をへた古狸に違いない。
漢書幽明録に、こんなことが記してある。漢の董仲舒が、ある日窓の幕を下ろし、なにか....
「妖怪学」より 著者:井上円了
彗星、日蝕、地震等の天変あるときは、人事上の吉凶禍福の前兆なりとなす。例えば、『
漢書』に、「哀帝建平二年、彗星の出ずるありしに、当時|王莽、纂国の兆しとなせり」....
「妖怪学一斑」より 著者:井上円了
れば、お分かりになりましょう。私がここに書いて参りましたところを申しますると、『
漢書』哀帝建平二年、王莽が漢室を奪ったときに彗星が現出し、『後
漢書』安帝永初二年....
「国号の由来」より 著者:喜田貞吉
それが統一なき数多の小国に分れていたので、支那の史籍で始めて我が国のことを記した
漢書の地理志には、「楽浪海中に倭人あり。分かれて百余国となる。歳時をもって来献す....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
経』の国風関雎の序に、心にある間を志となし、言に発したのを詩となすというのや、『
漢書』の芸文志に言を誦するのを詩というとあるなどがそれである。要するに日本語でい....
「穀神としての牛に関する民俗」より 著者:中山太郎
馬犬猿※は人に畜《やしな》はれ、人の用をなす故に、継ぎて産死の穢あり(中略)。後
漢書に、以牛祭神とあり、広洲記に殺牛取血、和泥塗右手背祀とあり、これら神も真の神....