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「漢朝〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

漢朝の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十二支考」より 著者:南方熊楠
招拒《はくしょうきょ》、精を白虎《びゃっこ》と為《な》すといい、『文選』を見ると漢朝神虎殿あり、『山海経《せんがいきょう》』に崑崙山の神|陸吾《りくご》虎身九尾....
賭博の負債」より 著者:田中貢太郎
「どうか私の生命が延びるように、おとりはからいを願います」 「いかん、俺は一度、漢朝の権臣の生命を延ばそうとおもって、奏請したために、ここへ謫居の身となっておる....
李陵」より 著者:中島敦
もならないからである。蘇武の場合は違う。彼にはこの地での係累《けいるい》もない。漢朝に対する忠信という点から考えるなら、いつまでも節旄《せつぼう》を持して曠野《....
三国志」より 著者:吉川英治
きりに首をひねっていたが、まだ思い出せない容子だった。 戦地といっても、さすが漢朝の征旗を奉じてきている軍の本営だけに、将軍の室は、大きな寺院の中央を占め、境....
三国志」より 著者:吉川英治
諾してくれないうちは、わしは安心して死ぬことができない。どうか、世の為に、また、漢朝の城地を守るために、この徐州の地をうけて、太守となってもらいたいが」 「いけ....
三国志」より 著者:吉川英治
いちどひそかにお召しになってごらんなさい」 或る時、賈※の前に再拝し、 「汝、漢朝の乱状に義をふるって、朕にあわれみを思え」と、宣うた。 賈※は、驚いて、床....
三国志」より 著者:吉川英治
呈してから、 「願わくは、閣下の精練の兵武をもって、許都の曹賊を討平し、大きくは漢朝のため、小にはわが主玄徳のため、この際、平常のご抱負をのべ、奮勇一番、ご蹶起....
三国志」より 著者:吉川英治
表」を捧げて行ったり、また朝延への貢ぎ物を持って行ったのである。 孫策の眼にも漢朝はあったけれど、その朝門にある曹操は眼中になかった。 孫策はひそかに大司馬....
三国志」より 著者:吉川英治
無言をまもり質子も送らず、曹操のうごきを見ている秋ではないでしょうか。曹操が真に漢朝の忠臣たる正義を示して天下に臨むなら、その時初めて、国交を開いても遅くはあり....
三国志」より 著者:吉川英治
禍の苦しみから救われず、秩序は乱れるばかりで、遂には無政府状態におち入り、当然、漢朝の天下も亡びるに至ることを憂えたからにほかならない。――わが文武の諸将は、み....
三国志」より 著者:吉川英治
って、群盗乱臣を平らげ、風に梳り雨に浴みし給うなど、三十余年、万民のために、また漢朝のために、身をくだかれて来たことは、ひとしく天人ともに知るところです。今はよ....
三国志」より 著者:吉川英治
大乱世の坩堝であった。 このときに救民仁愛を旗として起ったのが劉備玄徳であり、漢朝の名をかり王威をかざして覇道を行くもの魏の曹操であり、江南の富強と士馬精鋭を....
三国志」より 著者:吉川英治
で、天に応じ人に従ったものであるが、玄徳にはその徳もないのにかかわらず、ただ自ら漢朝の末裔だなどという系図だけを根拠として、詭計偽善をもっぱらとして蜀の一隅を奪....
三国志」より 著者:吉川英治
起たんと誓うに際して、 「これを以てあなたの大方針となすべきでしょう。これ以外に漢朝復興の旗幟を以て中原に臨む道はありますまい」 と、説いたものが実にその発足....