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「漢民族〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

漢民族の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
であります。これは歴史的に考えれば、東洋でも同じことであります。お隣りの支那では漢民族の最も盛んであった唐朝の中頃から、国民皆兵の制度が乱れて傭兵に堕落する。そ....
惜別」より 著者:太宰治
学派の学生も大半はその「三民主義」の熱烈な信奉者となって、老憊の清国政府を打倒し漢民族の新国家を創造し、以て列国の侵略に抗してその独立性を保全すべしと叫んで学業....
『尚書』の高等批評」より 著者:白鳥庫吉
きも實は五岳の思想と同一なるものにて、中央の王座たる一つを省きたるものなるべく、漢民族の山岳崇拜の思想と五行思想の抱合ならんか。 以上の他、易及び陰陽思想の影....
水の女」より 著者:折口信夫
に、ただ一度おとずれたぎりの遠つ神が、しばしば来臨するようになった。これは、先住漢民族の茫漠たる道教風の伝承が、相混じていたためもある。ゆきあい祭りに行うた鎮花....
美の日本的源泉」より 著者:高村光太郎
そ美の世界性であって、人類の親和本能がこれを行わしめるのである。東亜に於ては古来漢民族の美の源泉が優勢を占めていて、東亜の美といえば即ち支那系の美であるように世....
三国志」より 著者:吉川英治
うっている血液がどこからきたか、その遠い根元までを想像していた。 支那を拓いた漢民族も、その沙の来る亜細亜の山岳を越えてきた。そして黄河の流れに添いつつ次第に....
三国志」より 著者:吉川英治
想の瞳に燃え映っていたにちがいない。 北支の戦禍を避けて、南へ南へ移住してくる漢民族は、その天産と広い沃地へわかれて、たちまち新しい営みをし始めていた。 流....
三国志」より 著者:吉川英治
米、麦、桐油、木材などの天産豊かであり、気候温暖、人種は漢代初期からすでに多くの漢民族が入って、いわゆる巴蜀文化の殷賑を招来していた。その都府、中心地は、成都で....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
いうのも、一概に否定はできない。なぜなら、清盛が宋大陸との貿易をすすめる上には、漢民族から帰化した原田家は重要な渉外局の役割をもったに違いないからである。事実、....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
った。 東亜大陸に於ても民族意識は到底西洋に於ける如く明瞭でなかった。もちろん漢民族は自ら中華をもって誇っておったものの、今日東亜の大陸に歴史上何民族か判明し....