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漢水
「漢水〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
漢水の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「竹青」より 著者:太宰治
こにいたのだ。」 「あたしは遠い漢陽に。あなたと別れてからここを立ち退き、いまは
漢水の神烏になっているのです。さっき、この呉王廟にいる昔のお友達があなたのお見え....
「琴のそら音」より 著者:夏目漱石
君も話の続きが話したいと云う風である。話したい、聞きたいと事がきまれば訳はない。
漢水は依然として西南に流れるのが千古の法則だ。 「だんだん聞き糺《ただ》して見る....
「竹青」より 著者:田中貢太郎
は竹青を自分の故郷へ伴れて往こうとした。 「南へ往こうじゃないか」 竹青は魚を
漢水の方へ伴れて往こうとした。 「西へ往こうじゃありませんか」 その相談ができ....
「三国志」より 著者:吉川英治
戦に、荊州の軍勢はみだれて、孫堅の旗幟は十方の野を圧した。 孫堅は、ただちに、
漢水まで兵をすすめ、一方、船手の軍勢を、漢江に屯させた。 × ....
「三国志」より 著者:吉川英治
将を斬っている。 許都を発してからは、踏破してきたその地は。 襄陽(漢口より
漢水上流へ二百八十粁) 覇陵橋(河南省・許州) 東嶺関(河南省許州より洛陽へ....
「三国志」より 著者:吉川英治
長蛇を逸し去った曹操は、ぜひなく途中に軍の行動を停止して、各地に散開した追撃軍を
漢水の畔に糾合したが、 「他日、玄徳が江陵に入っては一大事である」 と、さらに....
「三国志」より 著者:吉川英治
、よく支える地点もなく、ひたすらな敗走は、自軍の兵の動きにもおびえる始末で、遂に
漢水の辺りまで退却のやむなきに至った。
漢水に入って、我に還った張※は、ふと気....
「三国志」より 著者:吉川英治
人の一部では、宮門の柏樹が毎夜泣くとか、南方から飛翔してきた数千の鳥群がいちどに
漢水へ落ちて死んだとか、不吉な流言をたてて、孔明の出軍を阻めようとする者もあった....