漢江[語句情報] »
漢江
「漢江〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
漢江の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「碧蹄館の戦」より 著者:菊池寛
る事必せりと云う。試みに造ってみたが重くて、誰も動く事が出来なかった。更に一人は
漢江の辺に多くの高い棚を築き、上から伏射すれば敵は上る事が出来ないであろうと進言....
「竹青」より 著者:田中貢太郎
なた、竹青をお忘れになって」 魚は喜んだ。 「何所から来たかね」 「私は、今、
漢江の神女となっていますから、故郷へ帰ることはすくないのですが、鴉の使いが二度も....
「虎狩」より 著者:中島敦
だ。 それは、たしか十一月も末の、風の冷たい日だった。その日、三年以上の生徒は
漢江南岸の永登浦《えいとうほ》の近処で発火演習を行《おこな》った。斥候《せっこう....
「淡紫裳」より 著者:佐藤垢石
ながら飽かず移り行く風景を眺めた。 ところが、京城へ着いて聞いてみると、やはり
漢江とか洛東江とかいう大きな川の石は丸いのであるという。汽車の窓から見える川の石....
「撥陵遠征隊」より 著者:服部之総
だが彼は二年前、二本マストの外輪蒸汽船「エムペラア」号の主人となって朝鮮にゆき、
漢江《かんこう》下流一帯の測量をやっている。測量が目的だったのか何が目的だったの....
「三国志」より 著者:吉川英治
十方の野を圧した。 孫堅は、ただちに、漢水まで兵をすすめ、一方、船手の軍勢を、
漢江に屯させた。 × × × 「黄祖が大敗しました」....
「三国志」より 著者:吉川英治
たった。 渡船をさがして対岸へ着き、ここは何処かと土地の名を漁夫に訊くと、 「
漢江(湖北省)でございます」と、いう。 その漁夫が知らせたのであろう、江岸の小....
「三国志」より 著者:吉川英治
めに玄徳は、長坂橋(湖北省・当陽、宜昌の東十里)附近でもさんざんに痛めつけられ、
漢江の渡口まで追いつめられてきた頃は、進退まったくきわまって、 「わが運命もこれ....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
の推察どおり大漢土木公司の親方であった。与えられた仕事は京城市の東南の龍山にある
漢江の河原に出て、朝鮮人のバラスとりの監督をするのである。朝鮮語で『オソオソ!』....