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「漢訳〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

漢訳の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
水の三日」より 著者:芥川竜之介
なかった。それでも結局「修善寺野田屋支店」だろうということになったが、こんな和文漢訳の問題が出ればどこの学校の受験者だって落第するにきまっている。 通信部は、....
高山の雪」より 著者:小島烏水
ヤは梵語《ぼんご》「雪あるところ」という意義であるそうで、そこから「雪山」という漢訳語も、起因しているのである。また先年本邦に立寄られた大探検家スエン・ヘディン....
竹青」より 著者:太宰治
埋もれた。 自註。これは、創作である。支那のひとたちに読んでもらいたくて書いた。漢訳せられる筈である。....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
使に認めさせ、いつまで排外を固執するものでないことを明らかにせねばならない。当時漢訳から来た言葉ではあるが、新熟語として士人の間に流行して来た標語に「万国公法」....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
くようになったことも不思議はない。この国にはすでに蘭学というものを通し、あるいは漢訳の外国書を通して、長いしたくがあったのだ。天文、地理の学にも、数学、医学、農....
」より 著者:島崎藤村
な武術、武道などのことを書いた写本が沢山ある。経書、子類もある。誰が集めたものか漢訳の旧約全書などもある。見て行くと、三吉の興味を引くような書目は少なかった。窓....
般若心経講義」より 著者:高神覚昇
どもは今日、比較的容易に、聖典を読誦し、理解することができるのです。だがまだまだ漢訳でも不十分でありますから、私どもはどうしても、ほんとうの日本訳の聖典を作らね....
法窓夜話」より 著者:穂積陳重
as moderne Voelkerrecht als Rechtsbuch を漢訳したときもこれを「公法会通」と題した。 明治二年出版の「外国交際公法」とい....
惜別」より 著者:太宰治
ろか。勉強しなければならぬ。もっと、もっと、勉強しなければならぬ。自分はその折、漢訳の明治維新史を読んでみた。そうして日本の維新の思想が、日本の一群の蘭学者に依....
新西遊記」より 著者:久生十蘭
大乗仏教は支那から来たせいで、蔵経も梵語《サンスクリット》(古代印度語)の原典の漢訳であるのはやむをえないが、宋版、元版、明版、竜蔵版とかれこれ読みあわせてみる....
二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
文学までも究め、課題の文章を練習する意で近松や馬琴の真似をしたり、あるいは俗文を漢訳したり漢文を俗訳したりした癖が抜け切れないで、文章を気にする文章家気質がいつ....
東洋文化史における仏教の地位」より 著者:高楠順次郎
た。朝鮮で二回、日本で今まで五回版にしております。 それほどたくさん版にされた漢訳の一切経でありますが、それほど力を尽された本場のシナには漢訳の一切経が一版も....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
に私が一つ感じた事があります。それは素人にも解り易い経文を拵えたいという考えで、漢訳を日本語に翻訳したところが、はたしてそれが正しいものであるかどうか。サンスク....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
Roman Catholic Church(ローマン・カトリック・チャーチ) 和漢訳名 羅馬教、旧教、あるいは加特力教 一、ギリシア宗の名称 本宗原名 ....
学究生活五十年」より 著者:津田左右吉
ある。(興味をもったとはいっても、ヨウロッパ人の書いたものや翻訳したもの、または漢訳仏典を、ほんのわずかばかり、おりにふれて読むようになった、というだけのことで....