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漢語
「漢語〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
漢語の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「蘭学事始」より 著者:菊池寛
に会得できぬという道理は、さらさらござらぬわ。われらが平生読み書きいたしおる漢字
漢語も、またわれら士大夫が実践いたしおる孔孟の教えも、伝来の初めには、只今のオラ....
「船医の立場」より 著者:菊池寛
役人たちの話によると、この二艘は先発隊で、大将ペリーはまだ来ていない。その上、
漢語ばかりでなく、オランダ語を話す通辞《つうじ》さえいないので、薪水《しんすい》....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
の狂えるは憎むべからず、帝王にして心狂えるは憎むべしとね」 「なんだい。いきなり
漢語を使って、それはなんだい」 「いいえ、こないだ辰《たつ》のふた七日《なのか》....
「ニッケルの文鎮」より 著者:甲賀三郎
先生の小間使いですもの、そりゃどうしたって診察所との交渉が多いわよ。ええ、こりゃ
漢語よ。 それで書生さんの下村さんと内野さんとがとても素敵なの。そりゃいい男な....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
の低い者のは錦などでは無いが、先ずは直垂《ひたたれ》であるから、鎧直垂とも云う。
漢語の所謂《いわゆる》戦袍《せんぽう》で、斎藤実盛の涙ぐましい談を遺したのも其の....
「連環記」より 著者:幸田露伴
は菩薩像のような優しい肩つき、今でいう撫肩であり、さし肩というのは今いう怒り肩で
漢語の所謂鳶肩である。鳶肩|豺目結喉露唇なんというのは、物の出来る人や気嵩の人に....
「外来語所感」より 著者:九鬼周造
を不浄扱いして排斥しないでもよかろうというのである。これは一理あるようであるが、
漢語や梵語の輸入された時代の日本と現代の日本との文化の程度の相違ということを考慮....
「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」より 著者:佐々木直次郎
アの人で、その友情の厚いので有名であったので、「デーモンとピシアス」という語は、
漢語における管鮑の交、刎頸の友、莫逆の友即ち親友を意味すること、「ジーキルとハイ....
「小夜啼鳥」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
きました。さて、この本は、ずいぶん学者ぶってもいて、それに、とてもしちむずかしい
漢語がいっぱい、つかってありました。そのくせたれも、それをよんでよくわかったとい....
「落語・教祖列伝」より 著者:坂口安吾
当てるのは、又、甚しくむずかしいや。ハッハッハ」 こう自慢する。奴めは気どって
漢語のようなものを使うのである。 「なんだ。この野郎。みんな江戸の話ばッかしらね....
「ハイカラ考」より 著者:木村荘八
があったけれども、この「こうと」は「高等」で、こんなところに高等と当時はやりの「
漢語」を持ち出したところに、「年代」を見るべく、この「こうと」には同時にまた「コ....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
ものならば実はどうでもよろしいのであって、大切なのは、日本人の精神生活のうちに、
漢語でつづる漢詩と、日本語でつづる和歌とが、ともに相並んで場所を占めるようになっ....
「春雪の出羽路の三日」より 著者:喜田貞吉
、後にその品の用途を異にしても、なお旧時の称呼を保存したもので、前引『釈名』や『
漢語抄』の解釈は、これを屏障具というよりは、むしろ墻壁具の部に収むべき用途に対す....
「旃陀羅考」より 著者:喜田貞吉
後にあっては、その徒をすべてエトリと呼んでいたらしい。「和名抄」に、 屠児 揚氏
漢語抄云、屠(居徒反)訓(保布流)屠児(和名恵止利)屠取売者也。 とある。「鷹鶏....
「黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
上は、仏教信者が恐ろしげな山に此等の名を附けるのは敢て怪しむに足らない。饑渇なる
漢語をこれと同一に律するのは余り面白くないように思われる。中村君の話に依ると、音....