漢音[語句情報] »
漢音
「漢音〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
漢音の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「国語音韻の変遷」より 著者:橋本進吉
gである)、入声の語尾のpはフ、kはクまたはキになり、tは呉音ではチになったが、
漢音ではtの発音を保存したようである(仮名ではツと書かれているが実際はtと発音し....
「相撲」より 著者:寺田寅彦
あったらしい。それから、これは全く偶然ではあろうが、この同じヘブライ語が「撲」の
漢音「ボク」に通ずるのが妙である。一方で和音「すまふ」はこれは相撲の音から転じた....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
以テ、原字ノ音ヲ照綴《しょうてい》シ、更ニ之ヲ約併シテ、二字或ハ一字ニ帰納シ、其
漢音ニ吻合《ふんごう》スルヲ以テ、洋音ヲ発シ、看者ノ之ヲ視ル、猶《なお》原語ヲ視....
「能とは何か」より 著者:夢野久作
右に就いて私の師匠である喜多|六平太氏は、筆者にコンナ話をした事がある。 「熊(
漢音ゆう)の一種で能(のう)という獣が居るそうです。この獣はソックリ熊の形であり....
「詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
出来上っている。)東洋に於てさえも、支那語は極めてエピカルである。支那語は古代の
漢音からして、平仄に強くアクセントがはっきりしている。故に支那の文学は、昔から叙....
「能ぎらい/能好き/能という名前」より 著者:夢野久作
右に就いて私の師匠である喜多六平太氏は、筆者にコンナ話をした事がある。 「熊(
漢音ゆう)の一種で能(のう)という獣がいるそうです。この獣はソックリ熊の形であり....
「自警録」より 著者:新渡戸稲造
出るかも知れぬが、それにしても、これほどな大和《やまと》民族の特長が、普通一般に
漢音《かんおん》で流通していることは情《なさけ》ない。 恩《おん》の
漢音はすこ....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
er を見ているだけである。 右の※の字は※の字の誤り、これは萱と同字で、その
漢音はケン、呉音はクヮン、共に忘れる意である。 イタヤカエデ 日本産のカエデ類....
「俳人蕪村」より 著者:正岡子規
下」と同調になりて耳ざわりなれば「春水」とは置いたるならん。ただし四条五条という
漢音の語なくば「春水」とは言わざりけん。 蚊帳《かや》釣りて翠微つくらん家の内 ....
「小学教育の事」より 著者:福沢諭吉
れに代るに蘿蔔《らふく》の字を用いんという者あり。なるほど、細根《ほそね》大根を
漢音《かんおん》に読み細根《さいこん》大根といわば、口調も悪しく字面《じづら》も....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
望む時でしょうか。仏教にあっては、私たちの内部に「菩提(梵語 〔Bodhi〕 の
漢音訳で「覚り」の義)心」が蠢めくときがそれであるといたします。 「菩提心」とは....