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漬く
「漬く〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
漬くの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「死者の書」より 著者:折口信夫
等身の白玉と一つに、水の上に照り輝く現し身。 ずんずんと、さがって行く。水底に水
漬く白玉なる郎女の身は、やがて又、一幹の白い珊瑚の樹である。脚を根、手を枝とした....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
歌には、「大伴の遠つ神祖の、其の名をば大来目主と、負ひ持ちて仕へし官、海行かば水
漬く屍、山ゆかば草むす屍、おほきみの辺にこそ死なめ、顧みはせじと言立て」(巻十八....
「神棚」より 著者:豊島与志雄
お酒なら、少しくらいは家にありますよ。それに、何もないけれど、※《するめ》に奈良
漬くらいでよかったら……。」 「それだけありゃあ沢山。じゃあまた酒が切れたら願い....
「本州における蝦夷の末路」より 著者:喜田貞吉
お護り申すお役をつとめておりました。その大伴佐伯の祖先以来の家訓に、 海行かば水
漬く屍、山行かば草生す屍、大君の辺にこそ死なめ、のどには死なじ。 とあります。....
「三国志」より 著者:吉川英治
と侮って、ついに孔明の計に陥つ。夜に入っていよいよ風波が加われば、空しくここに水
漬く屍となり終ろうも知れぬ」 「日の暮れぬうちに、どこか出口を」 人々の眼は、....