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潜入
「潜入〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
潜入の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「『聖書』の権威」より 著者:有島武郎
ら切り放された救世の姿がおぼろながら私の心の中に描かれて来るのを覚えます。感動の
潜入とでも云えばいいのですか。 何と云っても私を強く感動させるものは大きな芸術....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
と、驚歎すべき探訪組織とをもって有名な特務機関だった。日本国内に、G・P・Uが、
潜入しているという噂が、前々からあったけれど、まさか警備司令部までにその魔手が伸....
「爬虫館事件」より 著者:海野十三
しそれは一つの大失敗を残しました。流出速度が極めて緩慢だったために、園長の体内に
潜入していた弾丸は流れ去るに至らず、そのまま襞の間に残留してしまったんです。この....
「蠅」より 著者:海野十三
―その音が、一瞬間に人間の生命を断ってしまうという。とにかく一同は、この新兵器の
潜入について、極度の注意を払って貰わにゃならぬ。そして一台でも早く見つけたが勝じ....
「恐怖の口笛」より 著者:海野十三
れなかった。なんという恐ろしい相手だろう。彼は自分の部下の警戒線をドンドン破って
潜入し、それからパチノ墓地の秘密などをテキパキと調べてゆくことなど、実に鮮かだっ....
「地球盗難」より 著者:海野十三
で中世紀の城塞のような辻川博士邸内に忍び入ることはまず不可能だと思われた。学士が
潜入した目的は云う迄もないことだが、怪人物辻川博士の動静を探るとともに、邸内の秘....
「霊魂第十号の秘密」より 著者:海野十三
休むひまもなく自動車を雇って、そこから山越えをして四十五キロ先にある大きな都市へ
潜入《せんにゅう》した。汽車の便はあったのであるが、それは避《さ》けた。 三日....
「地球要塞」より 著者:海野十三
可侵《ふかしん》を誇っていたクロクロ島に、私の予期しなかった人物が、いつの間にか
潜入していたとは、全くおどろいたことである。そんな筈はないのだが……。 だが、....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
のである。それは川上がブルー・チャイナ号に乗船したときのことだった。彼は飛行島に
潜入したときに近づきになった比島の志士カナモナ氏が数本の日本刀を持っているのを見....
「流線間諜」より 著者:海野十三
この怪計画のために、特によりすぐった特務機関隊を編成して、丁度一年前からわが国に
潜入させたのだった。その計画の重大性からいっても、また派遣特務員の信頼するに足る....
「空襲警報」より 著者:海野十三
虐非道の敵隊の撃滅を期しております。さりながら悪運のつよき敵機の一部が、本土内に
潜入するやも計りがたく、ここに於て忠勇なる国民諸君の、一大奮起をお願いする次第で....
「神鷺之巻」より 著者:泉鏡花
に困ずると、極めて内証に、森の白鷺を盗み撃する。人目を憚るのだから、忍びに忍んで
潜入するのだが、いや、どうも、我折れた根気のいい事は、朝早くでも、晩方でも、日が....
「決闘場」より 著者:岡本かの子
ながら。彼女は灌木が大きな茸のように生え群がる間を抜けて、鬱蒼とした雑木林の中に
潜入した。出た処はケンウッドの森の一寸した突出部であった。小鳥の巣が雑木の梢に沢....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
を浄化推進して行く羅針盤兼、白血球であります。 白血球というものは、悪い黴菌が
潜入するとき血液内に待受けていて喰い殺す役目を勤める肉体の保護者です。私たちはそ....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
組は射撃を主とし、ある組はむしろ白兵突撃まで無益の損害を避けるため地形を利用して
潜入する等の動作を有利とする。操典は既に分隊を二分するを認めており、「組」が単位....