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「潜望鏡〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

潜望鏡の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
恐竜艇の冒険」より 著者:海野十三
地人たちは、手にしたかいをほうり出し、大急ぎで海中にとびこんだ。 ぼくたちは、潜望鏡《せんぼうきょう》でこの有様を見て、おかしくて涙が出て、とまらなかった。 ....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
事とを祈るのが例であった。しかし今回に限り三艦は、艦体を水面下に隠したまま、唯、潜望鏡をチラチラと動かすに停り、水中通信機で、メッセージを交換し合ったばかりだっ....
地中魔」より 著者:海野十三
少年は天井を指さして笑った。天井から下りて来ていたのは、この事務所の応接室を覗く潜望鏡のような眼鏡と、その話をききとる電話とだった。客が来ているときは猫の眼が青....
海底大陸」より 著者:海野十三
とエバン船長は、まっかな童顔を少年の方によせてくる。 「これをごらんなさい。潜望鏡が波間に浮いていますよ」 「なに潜望鏡が――」 エバン船長がのぞいてみる....
戦雲を駆る女怪」より 著者:牧逸馬
く垂れて、海との境界さえ判然しない。てんで見通しがきかなかった。 前面の波上に潜望鏡の鼻が現われる。水雷を必要としない近距離だ。ほっそりした砲塔が浮び出る。潜....
二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
その潜水艦は、艦体が、壊れかかったセルロイドの玩具のように、凹凸になっていた。潜望鏡の管も、マストも、折れ曲ったまま、ぶらぶらしていた。しかし艦体は、ピカピカ....
火薬船」より 著者:海野十三
。ノーマ号から注意のあったとおり、本船の左舷前方、わずか五百メートルのところに、潜望鏡が見えます」 「なに、潜水艦が、本船を狙って五百メートルの近くに……。うむ....
怪塔王」より 著者:海野十三
した。地中にいてそれで地上がよく見えるという機械でありました。 これは潜水艦の潜望鏡みたいなもので、光の入口は怪塔の近くにある欅の木の高い梢のうえにありました....
太平洋魔城」より 著者:海野十三
御覧ずみの怪物は、この海底要塞のほんの一部にすぎない。それはのびちぢみが出来て、潜望鏡の役目もすれば灯台の役目もする。しかもその先は、恐しい新兵器で武装されてい....
豆潜水艇の行方」より 著者:海野十三
イモですよ」 「でこぼこしているって。なるほど、それはそうだ。舵がついていたり、潜望鏡といって潜水艇の目の役をするものをとりつける台があったり、それから長い鎖の....
太平洋雷撃戦隊」より 著者:海野十三
をかけました。 艦はみるみる海上から姿を消して、なおもドンドン沈んでゆきます。潜望鏡も、すっかり水中に没して、今は水中聴音機が只一つのたよりです。こうなると、....
潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
うなものが、北太平洋の北圏航路を覆い包んでしまったのである。 ある船は、海面に潜望鏡を見たといい、また、覗いてすぐに姿を消したという船もあった。しかし本船は、....
昭和遊撃隊」より 著者:平田晋策
浮かべている。 青白い探照灯の光が、流れるように海を照らす。――わが潜水艦は、潜望鏡《ペリスコープ》だけを出して、こっそりと近づいて行くのだ。 哨戒《しょう....