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潜水器
「潜水器〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
潜水器の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「満韓ところどころ」より 著者:夏目漱石
は河野中佐の云いなり次第の速力で、思う通りの方角へ出た。港の入口ではここかしこの
潜水器へ船の上から空気を送っている。船の数は十|艘《そう》近くあった。みんな波に....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
精々十尺とはもぐれまい。それだのに、何百尺ゆけば底がみえるかもしれぬ泥のなかへ、
潜水器も付けず潜ってゆけとは※ しかし、折竹といえば名だたるエキスパート。あるい....
「オンチ」より 著者:夢野久作
と疑ったらしく、すっかり気を取られて見上げ見下していたが、そのうちにその真白な、
潜水器じみた巨大な頭の穴から、ジロジロと光る眼が、一心に三好を見ているのに気が付....
「家なき子」より 著者:楠山正雄
のだ。その圧搾空気で水が上がって来ないのだ。出口のないこの竪坑はちょうど潜水鐘(
潜水器)が潜水夫の役に立つと同じりくつになっているのだ。空気が竪坑にたくわえられ....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
だ。三十|米ぐらいの海底なら裸潜水で楽にやる。潜水服はつとに英国シーベ会社の兜式
潜水器が輸入され、日本でも和製のものが明治五年にはすでに月島の民間会社で製造され....
「罪人」より 著者:アルチバシェッフミハイル・ペトローヴィチ
目を、最後に一目見た。そして罪人は見えなくなった。 今椅子に掛けている貨物は、
潜水器械というものを身に装った人間に似ていて、頗る人間離れのした恰好の物である。....