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潜熱
「潜熱〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
潜熱の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「赤耀館事件の真相」より 著者:海野十三
。そのために濡れた水分が室内に蒸発をはじめて急に湿度が高くなりました。蒸発作用の
潜熱によって室内の熱量は奪われ、さてこそ室内温度の下降を導くに至ったのです。それ....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
結果である。革命が与える打撃はまた自身の上にも返ってくる。ほこらかな徳操に満ち、
潜熱の最高度まで上りつめ、常に武器を執らんと待ち構え、直ちに爆発せんとし、いら立....
「血液型殺人事件」より 著者:甲賀三郎
た為に、水が凍結したのだろうと考えられる。この場合は凍結の度が広範囲に及ぶから、
潜熱の発散の為に、容易に元の状態に返らないだろう事は、十分考えられると思う。 ....
「雪」より 著者:中谷宇吉郎
和していると、上昇して冷却するにつれ、水蒸気の一部は凝結して雲になり、その時水は
潜熱を放散するから、冷却の度が緩慢になり、百米昇る毎に〇・五度位の割合に温度が低....
「「茶碗の湯」のことなど」より 著者:中谷宇吉郎
が水蒸気になる時には、一グラムについて、五百何十カロリーという莫大《ばくだい》な
潜熱《せんねつ》を奪うことは、中学校や女学校で習った通りである。湯の表面から蒸発....