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潤む
「潤む〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
潤むの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「冬の花火」より 著者:太宰治
の莟ゆるむ、という唱歌をうたって。 (数枝) ゆるむじゃないわよ。桃の莟うるむ。
潤むだったわ。 (清蔵) そうでしたか。やっぱり、あの頃の事を覚えていらっしゃる....
「夢鬼」より 著者:蘭郁二郎
いものが、音もなく押上げられていた。 彼は、久しく忘れていたものに、眼がしらが
潤むのを、唇を喰縛ってこらえた。その時、がたッと背後の方で音がした。 (親方?)....
「風流仏」より 著者:幸田露伴
と義理で暁して雄々しき詞を、口に云わする心が真情か、狭き女の胸に余りて案じ過せば
潤む眼の、涙が無理かと、粋ほど迷う道多くて自分ながら思い分たず、うろ/\する内日....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
った!」読み行くうちに二人の表情、驚異となり、歓喜となり、怪訝となり、また感激に
潤む眼となった。 「こりゃ、お千絵という婦人に会えば、なおも詳しいことがあろう。....