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「潮入り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

潮入りの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
古代蒔絵の料紙箱があります。飾り付けも立派でございまして、庭からずうと見渡すと、潮入りの泉水になって、模様を取って土橋が架り、紅白の萩其の他の秋草が盛りで、何と....
海の使者」より 著者:泉鏡花
、それも膝までは高くないのが、往き還り何時もぐらぐらと動く。橋杭ももう痩せて――潮入りの小川の、なだらかにのんびりと薄墨色して、瀬は愚か、流れるほどは揺れもしな....
旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
音をきいた。戸外《そと》の暴風雨《あらし》にはまぎれぬ音なのですぐに目が覚めた。潮入りの池は島中でたったひとつだから、これは池があふれたな、近所に気の毒だとその....
悪獣篇」より 著者:泉鏡花
えならぬ、蚊帳に寂しき寝乱れ姿。 十五 果して夢ならば、海も同じ潮入りの蘆間の水。水のどこからが夢であって、どこまでが事実であったか。船はもう一....