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潮焼け
「潮焼け〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
潮焼けの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「カインの末裔」より 著者:有島武郎
場《にしんば》稼《かせ》ぎをした。そして山の雪が解けてしまう頃に、彼れは雪焼けと
潮焼けで真黒になって帰って来た。彼れの懐は十分重かった。仁右衛門は農場に帰るとす....
「八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
かけた。 「どうだ灘兵衛、石棺はあったか?」 「なかなかもって」 と灘兵衛は、
潮焼けした顔へ笑を浮かべ、 「泥は厚し、水草はあり、湖水の底を究めますこと、容易....
「野ざらし」より 著者:豊島与志雄
、はっきり覚えています。 八月の末になって、妻と子供達とは帰って来ました。その
潮焼けのした顔を見て、僕は他人をでも見るような気でじっと見守ってやったものです。....
「復活祭」より 著者:久生十蘭
に掛けて。パイプをふかしはじめた。 年のせいで咽喉の皮膚がたるみ、酒焼けなのか
潮焼けなのか、首が蘇芳《すおう》でも塗ったように赤いので、そのへんが七面鳥の喉袋....
「釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
木の瘤《こぶ》のような肩と、油気のない髪をゆすぶって、いつまでも哄笑がひびいた。
潮焼けしたとでもいうのか、恐ろしい赤毛である。身長《せい》が高くて、板のような胸....