潰滅[語句情報] » 潰滅

「潰滅〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

潰滅の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
一円本流行の害毒と其裏面談」より 著者:宮武外骨
かは別に記するが、仮りに促進であり普及であるにしても、一方に此尊重心減損、崇敬心潰滅の害を与えつつありては、図書本来の使命たる教化も育成もダイナシではないか 予....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
大進歩に考え及ばず今日の文明を基準とした常識判断に過ぎない。瞬間に敵国の中心地を潰滅する如き大威力(三七頁)は、戦争の惨害を極端ならしめて、人類が戦争を回避する....
愛卿伝」より 著者:田中貢太郎
で、帰ることもできずに家のことを心配していたが、そのうちに士誠が降り楊参政の軍が潰滅した。従って道も通じたので、はじめて舟に乗って帰り、太倉からあがって往った。....
李陵」より 著者:中島敦
日|胡騎《こき》の精鋭をしてそこに攻撃を集中せしめてこれを破ったなら、他は容易に潰滅《かいめつ》するであろう、云々《うんぬん》。単于《ぜんう》は大いに喜んで厚く....
若き日の成吉思汗」より 著者:林不忘
ャムカ》 (片手に抱いて)これ、なにもそんなに悲しむことはない。わしは、全種族の潰滅を期しても、お前をきゃつの手に渡そうなどとは思わないのだ。 合爾合《カルカ》....
獏鸚」より 著者:海野十三
よりも精通していた。帝都の暗黒中心地といわれた浅草は、関東の大震災によって完全に潰滅し、それがこの江東地帯に移ったと彼は云う。その点新宿などは新興街で只賑やかな....
ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
「いよいよおもしろい」と町長はいすを乗りだして、「これを機会に根底から立憲党を潰滅するんだね、そうだ、じつに好機会だ、わざわいが転じて福となるぜ、おい、早く退....
現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
部 文化論 九 現代文化の状勢 一 現下の文化運動 所謂「左翼の潰滅」によって、日本の進歩的分子の多くのものが一時その観念の社会的支柱を見失った....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
刎《は》ね飛ばされたと言おうか、蹴散らされたと言おうか、蹂躙《じゅうりん》とも、潰滅《かいめつ》とも、何とも言おうようなき大破壊に逢着してしまったというのは、後....
魔都」より 著者:久生十蘭
支部へ送られるためだったんだが、そういう評判の立った以上は、どうせ支部の方ももう潰滅されてしまったことだろうし、いかなる雄図も早や覚束ないというわけで、三十日の....
」より 著者:犬田卯
れに何よりもまず瘤式の無謀な村政をつづけられたのでは、数年ならずして自分の家など潰滅してしまわなければならないであろう。 「皆さんの期待に添うことが出来るかどう....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
救援のため、強力な軍隊の先隊に立って進軍する途中、チロオヌに襲われた。彼の軍隊は潰滅し、彼自身、戦死した。それで北部アイルランド全体が、反乱軍の蹂躙に任される有....
宝永噴火」より 著者:岡本かの子
自分が死んで、やみやみ後に安泰で残る筈がない。自分が死ぬときは、あの巨大な土塊も潰滅の時だ。強くそう思えて来た。するとこの富士と自分との関係は二十年という短いも....
長崎の鐘」より 著者:永井隆
も来た。大石君は兄戦死の公報が来てちょうど八月九日に郷里へ帰っていたのだが、大学潰滅の悲報を聞くや、教室員を救護しようと北松浦から駆けつけてくれたのだった。「せ....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
。すなわち将来主権者の所有する武力が必要に際し全世界到るところにある反抗を迅速に潰滅し得るに至った時、世界は初めて政治的に統一するものと信ぜられる。 そして世....