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澣
「澣〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
澣の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
さほど恐ろしい事とは思わなかった。子宮後屈症と診断された時、買って帰って読んだ浩
澣《こうかん》な医書によって見ても、その手術は割合に簡単なものであるのを知り抜い....
「紀行文家の群れ」より 著者:小島烏水
私という人間に目をとめられた。越後の豪家|高頭仁兵衛氏が、山岳辞彙ともいうべき浩
澣な原稿をかかえて、志賀先生を訪問せられたとき、横浜にいる人が、こんな紀行文を発....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
きではなかったが、馬琴に限って愛読して筆写の労をさえ惜しまず、『八犬伝』の如き浩
澣のものを、さして買書家でもないのに長期にわたって出版の都度々々購読するを忘れな....
「慶応義塾の記」より 著者:福沢諭吉
の学に従事する、ここに年ありといえども、わずかに一斑をうかがうのみにて、百科|浩
澣《こうかん》、つねに望洋《ぼうよう》の嘆《たん》を免れず。実に一大事業と称すべ....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
。間もなく芝の愛宕下の高谷塾に入塾した。高谷塾というは『日本全史』というかなり浩
澣な大著述をしたその頃の一と癖ある漢学者高谷龍洲の家塾であって、かなり多数の書生....
「十六、七のころ」より 著者:永井荷風
を通読し、つづいて『水滸伝《すいこでん》』、『西遊記』、『演義三国志』のような浩
澣《こうかん》な冊子をよんだことを記憶している。病中でも少年の時よんだものは生涯....