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「激増〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

激増の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
苦悩の年鑑」より 著者:太宰治
言えないくらいに恥ずかしかった。 × 天皇の悪口を言うものが激増して来た。しかし、そうなって見ると私は、これまでどんなに深く天皇を愛して来た....
街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
ない。自由結婚から来た自由離婚だけが来る。しかもそれが大正十三年の春以後の東京に激増した事は、新日本の新紀元を画すると云ってもいい位だそうである。 も一つ序に....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
は皇運扶翼のために進んで一身を捧げる真の義勇兵である。 フランス革命後、兵力が激増し殊に準決勝時代である今日の持久戦には、全健康男子が戦線に動員される。かくの....
単独行」より 著者:加藤文太郎
山御計画を拝想するは神山を仰ぐ者の非常の喜びに候、顧ればアルプスの登山は年と共に激増し哦々重畳たる連山も我等が山の感を抱かせ申す程に候、是れ一重に諸賢登山家の御....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
及ぼした影響から、和宮様の御通過、諸大名家族の帰国というふうに、次第に人馬徴発の激増して来たことをあるがままに述べ、宿駅の疲弊も、常備人馬補充の困難も、助郷勤め....
霊魂第十号の秘密」より 著者:海野十三
護ヲ急グノデナケレバ、世ノ中ニハ「手ニオエナイ神経病者」トイワレルモノガ年ト共ニ激増スルデアロウ。 自分ハ健康ヲ回復シタラ、此ノ方面ノ研究ニ没頭シヨウト思ウ。....
肝臓先生」より 著者:坂口安吾
患者はそれによって急速に肝臓の痛みがとれるので、これをきき伝えて訪れる肝臓病者が激増し、呼吸器病者はにわかに影をひそめてしまった。 しかし先生の憂うるところは....
法学とは何か」より 著者:末弘厳太郎
、それを機会に法律学科の学生が急に減って――法学科目の少ない――政治学科の学生が激増したるがごときは、まさにこの傾向を如実に反映したものと言うことができる。 ....
丸の内」より 著者:高浜虚子
。これより前大丸の店は客が店員より少いという評判であった。震災後になって俄に客が激増した。それはその筈である。日本橋、京橋、神田というような目抜きの場所は悉く焼....
死の接吻」より 著者:小酒井不木
。従って雨は依然として降らず、人間の血液は甚だ濃厚|粘稠になり、喧嘩や殺人の数が激増した。犯罪を無くするには人間の血液をうすめればよいという一大原則が、某法医学....
飢餓地帯を歩く」より 著者:下村千秋
る三月四月に入って、尚も現状のまま放置しとくならば、栄養不良に依る子供の死亡率が激増するのではないか、ということであった。 夕めしが済むと、灯はなし、もう寝る....
年賀郵便」より 著者:岡本綺堂
便に換えるのを怪まなくなった。それがまた、明治三十七、八年の日露戦争以来いよいよ激増して、松の内の各郵便局は年賀郵便の整理に忙殺され、他の郵便事務は殆ど抛擲され....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
節が極めて滋味あり衛養ある食料品として露人の間に珍重されて、近年俄に鰹節の輸出を激増したのは露人が日本の醜業婦に教えられた結果である。かつ日本の醜業婦の露人に落....
筍の美味さは第一席」より 著者:北大路魯山人
まう。 これを季節の味で食えば本来たまらなく美味いが、近来は到るところ料理屋の激増によって料理屋向きを目当てに、廿四孝が掘り出したであろうところの稚筍、すなわ....
若狭春鯖のなれずし」より 著者:北大路魯山人
らいが内職のように釣糸を垂らし、小網を打っている始末である。それにひきかえ需用の激増は日に月に盛んなもので、大阪はもとより東京方面の要求が頓に拡大の一途をたどり....