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激湍
「激湍〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
激湍の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
訓み、全体の調子から、やはり垂水をば小滝ぐらいのものとして解釈したく、小さくとも
激湍の特色を保存したいのである。 この歌は、志貴皇子の他の御歌同様、歌調が明朗....
「二都物語」より 著者:佐々木直次郎
んな声でも聞き取れなかったからである。忘れがたいくらいの猛烈な雷鳴と電光とがその
激湍のような雨と共に始った。そして、轟音と閃光と豪雨とは一瞬の間断もなく続いて、....
「雪代山女魚」より 著者:佐藤垢石
場である。会津の枯木山の方から流れ出て、男鹿へ注ぐ湯西川は、相貌甚だ複雑である。
激湍岩を咬んで、白泡|宙空に散るさま、ほんとうに夏なお寒い。一つ石の集落と、湯西....
「香魚の讃」より 著者:佐藤垢石
た人でなければ知り得ない境地である。 六月一日の鮎漁解禁に、白泡を藍風に揚げる
激湍の岩頭に立って竿を振る人々が、昨年よりも一層数を増したのも当然のことと思う。....
「黒部川を遡る 」より 著者:木暮理太郎
して河床に段を成しているらしく、流はそこで急に大きく波を打って白い波頭の立ち続く
激湍と化し、少しく右斜に流れて、仙人谷の出合に近付くと、河の殆ど中央に蟠る巨岩に....