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激烈
「激烈〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
激烈の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
しじゅつしゃ》の不注意から子宮底に穿孔《せんこう》を生じた時などには、往々にして
激烈な腹膜炎を結果する危険が伴わないでもないなどと書いてあった。葉子は倉地に事情....
「小さき者へ」より 著者:有島武郎
金を出してして貰った古賀液の注射は、田舎の医師の不注意から静脈を外《はず》れて、
激烈な熱を引起した。そしてU氏は無資産の老母と幼児とを後に残してその為めに斃《た....
「放送された遺言」より 著者:海野十三
放送した男の棲んでいた遊星が崩壊したのでことは終ったと思ったのは大間違いだった。
激烈なる加速度的崩壊力はついに停止するところを知らず、かの遊星の崩壊によって生じ....
「予報省告示」より 著者:海野十三
る。 世界暦二千五十五年 第四氷河期が襲来! 北太平洋と南太平洋とに於て、
激烈なる火山活動が始まり、その噴出物は天空に舞上って太陽の光を遮断するに至る。か....
「生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
を得ずまた立ち直って沖を目ざす。 この出船の時の人々の気組み働きは、だれにでも
激烈なアレッグロで終わる音楽の一片を思い起こさすだろう。がやがやと騒ぐ聴衆のよう....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
いなかったとしたら、遊星は熔融して灼熱された粘撓性の質塊となるであろうから、余り
激烈な変動を起さずに楽にその破片を分離することができるであろう。いずれにしても破....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
ニコリスクを去る十五キロの地点にまで進出せり。目下、彼我の空軍並に機械軍の間に、
激烈なる戦闘を交えつつあり。就中、右翼|竜山師団は一時苦戦に陥りたるも、左翼|仙....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
わせる。 尚水上艦隊の特攻隊はこれが初めて。特に戦艦の特攻隊とは、戦闘の壮観、
激烈さが偲ばれ、武者ぶるいを禁じ得ない。 四月十三日 ◯アメリカ大統領のルーズ....
「地球盗難」より 著者:海野十三
、その間の活躍ぶりは、炎熱灼くがごとき外に出でて毎日二十キロの道を走るよりも数倍
激烈なものであった。彼はその間に、熱心に横文字の書いてある原書を幾冊となく読み耽....
「地球要塞」より 著者:海野十三
四次元振動をもって、ベトンに穿孔《せんこう》せんとすれば、侵入者は反《かえ》って
激烈なる反撥をうけ、遂には侵入者の身体は自爆粉砕すべし。かくして、今や日本は、金....
「獏鸚」より 著者:海野十三
をやるので、いつも肝腎のところで邪魔をされてしまう。黄血社対暁団の対立がたいへん
激烈になっているその最中に、あの錨健次の殺害についての重大なる密告があったのだ。....
「街の探偵」より 著者:海野十三
が起ることは、誰にも分る。ことに水素瓦斯に空気が混っているときは、その爆発は更に
激烈なものとなる。――だから、君を狙う敵は、電流仕掛で水素瓦斯に点火して大爆発を....
「妖怪学」より 著者:井上円了
れを知らず。また、かつて人あり。夜中、一友来訪す。急に起きて応接し、談話の末議論
激烈にわたり、ともに決闘を約し自らピストルを放ち、その砲声に驚きて醒覚せりという....
「宝永噴火」より 著者:岡本かの子
聞もなく四つ匍いになって世界の果まで逃げ出し度くなった。やっと、それを止めたのは
激烈な憎みだった。誰がこんなに自分を生涯一度も覚えたことのない卑怯な気持にさすの....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
せんとしたが大王の巧妙なる作戦に依り遂に十月下旬遠く東方に退却した。大王はこの頃
激烈なるリウマチスに冒されブレスラウに病臥中、カール十二世伝を書いて彼の軽挙暴進....