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「激甚〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

激甚の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
予報省告示」より 著者:海野十三
失の態《てい》たらく。蓋《けだ》し氷河期の災禍は世界の有する工業力とは桁ちがいに激甚なのである。 尚、不幸中の幸ともいうべきは、地球外よりの侵寇《しんこう》が....
死生」より 著者:幸徳秋水
やである、彼等は大抵栄養の不足や、過度の労働や、汚穢なる住居や、有毒なる空気や、激甚なる寒暑や、扨は精神過多等の不自然なる原因から誘致した病気の為めに、其天寿の....
道標」より 著者:宮本百合子
個人と個人のたえまないはたき落しっこで一方は栄達し一方は没落してゆくという風な、激甚で盲目的で血みどろな生存のためのあらそいがよぎなくされている旧い社会のしきた....
『文芸評論』出版について」より 著者:宮本百合子
から同二七年後半まで。 (アナーキストとの分離、マルクス主義的転換に関する論争激甚を極めたる時代、一面、福本主義的政治理論の文芸理論の領域における移入の時代、....
昭和十五年度の文学様相」より 著者:宮本百合子
う、一応文学以外の現象からも示されている。文学常識の急激な落潮、日本文化の低下の激甚さはもっと注目されなければならなかった本年の問題である。 評論のそういう努....
政治と作家の現実」より 著者:宮本百合子
遊戯の趣味、軽音楽、サローヤンの軽い文学。それらはみんなアメリカの旺盛な生産力、激甚な自由競争、充実緊張した実務時間の半面におこる文化的要求の反映である。世界生....
真夏の夜の夢」より 著者:宮本百合子
し、複雑化し、爛熟した世界の資本主義がもたらす必然的な諸事情に関係していて、その激甚な矛盾、相剋、その発展の統一の方式が現代の世紀の課題であるということを、一九....
生態の流行」より 著者:宮本百合子
だろう。 急激な社会の推移ということもつまりは人間と人間との意欲の交渉の、複雑激甚迅速な動きである。その意味では昨今の地球の呻きは人間ぽさに咽《む》せるばかり....
死刑の前」より 著者:幸徳秋水
る。彼らは、たいてい栄養の不足や、過度の労働や、汚穢なる住居や、有毒なる空気や、激甚なる寒暑や、さては精神過多等の不自然な原因から誘致した病気のために、その天寿....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
福者たることにかわりはありません。 ジクザク電光形というのが、そのままね。何と激甚な閃光でしょう、破壊と創造との何という物凄い錯綜でしょう、創世記というものを....
私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
れを諒とせられんことを願うのであります。 世の中が挙げて、いよいよますます競争激甚になってくると、それに伴っていろいろとごまかしが行われるようになってくる。お....
剣侠」より 著者:国枝史郎
猪之松と、果し合いをしているのであろう。要介も以前から林蔵と猪之松とが、勢力争い激甚であり、一度は雌雄を決するていの、真剣の切り合いをやるべきことを、いろいろの....
運命のSOS」より 著者:牧逸馬
にもならなかった。 この会社間のスピイド競争は、大西洋でも太平洋でも、今日一層激甚を極めている。 7 これより先、午後五時頃からキャリフォルニアン号の船橋に....
江戸芸術論」より 著者:永井荷風
いへどもこれは全く鎖国時代の事にして、今日の如く日々《にちにち》外国思潮の襲来|激甚《げきじん》なる時代において此《かく》の如き自由解放の態度はむしろ全体の破壊....
長崎の鐘」より 著者:永井隆
線の放出をつづけている。 そんなわけであるから、人体におよぼした影響も初期ほど激甚であった。この上野町は爆発点より六百メートルの近距離にあって、当時現場にいた....