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激語
「激語〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
激語の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或敵打の話」より 著者:芥川竜之介
。改めて三本勝負を致されるか、それとも拙者が殿への申訳けに切腹しようか。」とまで
激語した。家中の噂を聞き流していたのでは、甚太夫も武士が立たなかった。彼はすぐに....
「神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
本邦に在留せし英人が、木戸、後藤諸氏草創の難に思い比べて、禁ぜんとして禁じ得ざる
激語と見えたり。とにかく、かかる評判が外国著名の人より発せらるるは、近来日本公債....
「彼岸過迄」より 著者:夏目漱石
《つ》くのかさっぱり訳が分らなかった。けれども彼の不思議に感じたのは、これほどの
激語を放つ主人の態度なり口調なりに、毫《ごう》も毒々しいところだの、小悪《こにく....
「浮雲」より 著者:二葉亭四迷
ッたり。どう考えて見ても心外でたまらぬ。「本田さんが気に入りました」それは一時の
激語、も承知しているでもなく、又いないでも無い。から、強《あなが》ちそればかりを....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
の「我に自由を与えよ、しからざれば我に死を与えよ」と言いしパトリック・ヘンリーの
激語の反響の如くに、「板垣は死すとも自由は死せず」と叫ばるるに至ったのである。 ....
「暗黒公使」より 著者:夢野久作
、この曲馬団の渡来以前に逸早くこの曲馬団の内容を看破し、総監室に於て総監と高声に
激語し合いたる事実あり。同室内の反響甚しかりしを以て詳細の点は聴取し難かりしも狭....
「近世快人伝」より 著者:夢野久作
一敗地に塗れた原因は、皆奈良原少年の失策に起因していた。奈良原少年一流の急進的な
激語が破鐘のように大きいのでその家を取巻く密偵の耳に筒抜けに聞えたに違いないとい....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
器の音を真似《まね》ながら、唇《くちびる》でやかましく音をたて、またたえず勝手な
激語を音楽に交えていた。その
激語には好悪の情がともにこもっていた。ひそかないらだ....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
声だ。」 彼は棚《たな》からインド詩人の書物を一つ取って、クリシュナ神の崇厳な
激語を読み上げた。 奮い起《た》てよ、しかして決然と戦えよ。快楽をも苦痛をも....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
ユスの方で頭をたれた。その簡単な冷ややかな一語は、鋼鉄の刃のように彼の叙事詩的な
激語を貫き、彼はその激情が心の中から消えてゆくのを覚えた。彼が目を上げた時、コン....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
こ》でも持ってるようにおごそかに息を吸い込んで、それからパン屋にまっ正面から次の
激語を浴びせかけた。
「そりゃんだ?」
読者はガヴローシュがパン屋に浴びせかけ....
「自警録」より 著者:新渡戸稲造
ことで天下の大勢《たいせい》がわかるものか」 と叱咤《しった》した。つねになき
激語を発したので弟子《でし》どもも一時はあっけにとられたという。伊藤公は多数|塾....
「三国志」より 著者:吉川英治
り! 然り!」と、誰か手を打って、陳宮の説を支持する者があった。 陳宮は、なお
激語をつづけて、 「――ですから、当然な報酬として、陳珪父子の首を斬り、それを持....
「三国志」より 著者:吉川英治
すこし、声をしずかにし給え。曹操は、天下の雄、壁に耳ありのたとえ、もしそのような
激語が洩れ聞えたら」 「曹操がなんでそんなに怖ろしいのですか。雄は雄にちがいあり....
「三国志」より 著者:吉川英治
々に高札をかかげて、 ――一兵たりと、既定の陣線から出た者は斬る。また、陣中に
激語を弄し、みだりに戦いを敵に挑む者も斬罪に処さん。 という徹底的な防禦主義、....